2013年10月26日土曜日

あんでるせん

以前、マジックをする、喫茶店のマスターの話を書きました
(「 『しよう」と思って行為することは、うまくいきません 」 )。
書籍『 津留さんが、心から、伝えたかったこと 』から、引用しました。

津留さんのCDを聞いていたら、その素であろう部分が出てきたので、
以下に書き起こしてみました。

前のものを消して、書き起こしに取り替えようか、とも思いましたが、
やめました。

読み比べていただくと、
津留さんの講演の、話し言葉の、生き生きとした感じを、
より、体感していただけるのではないか、と思ったからです。

それから、
書籍『 津留さんが、心から、伝えたかったこと 』にしても、
『多くの人が、この本で変わった。』にしても、
編集が入っています。

そうすると、どうしても、編者の想いなり、エネルギーなりが、
不可避的に、入ります。

もちろん、その方が読みやすい、理解しやすいという方もいらっしゃるでしょうし、
別に、良い悪いの問題ではありません。

ただ、津留さんの意図・エネルギーからは、
若干にせよ、不可避的に、離れてしまいますので、
できれば、津留さんのエネルギーそのものに
できるだけ近いものを体感していただきたく、
交流会では、はじめに、講演会DVDを観ていただいてます。

その方が、『覚醒進化プログラム』などを読んでも、
より理解がしやすいのではないかと思います。
文章を読んでいても、津留さんの声が聞こえてきて、より分かりやすいのでは、
と思います、自分の体験からして。

そんなことも、読み比べから、感じていただければなぁ、
と思いました。

といいながら、下の書き起こしにしても、
僕の判断なり、エネルギーが、入ってしまっているんですけどね^^



 「できる」と思ってることだけが「できる」。
 ただ単に、このことだけを覚えておいてください。
 「できる」と思ってることだけが「できる」。

 疑いのこころが入った途端に、
 できていたことも、できなくなります。

  「できていたことも、できなくなります」
 これについてですね、あの、
 あそこに来ている ○○さんという女性が、
 この間、おもしろいことを教えてくれたんです。

 あの、「あんでるせんに、私が行った」っていう話をしたら、
 あんでるせんの マスターに起きたことを、
 話として聞いたんですけれどもね。

 え、私、「きっとそれ、本当だろうな」と思ったのは、
 あの、あんでるせんの マスターっていうのは、
 この、コインにですね、タバコで、こう、穴を開けるんです。

 で、シューって、通しちゃうんですね。
 コインにタバコで穴を開けるんです。

 これ、どうやって練習したか、っていうと、
 「コイン」と想ってると、穴が開かないそうです。

 で、これを、あの、
 「紙のようだと想う」って、「イメージする」って、いうんです。
 「これ、紙だ」って、コインを「紙だ」って、イメージする。

 で、こちら、タバコを、
 え、ボールペンをイメージするんですね、ボールペン。
 何でもいい、硬いものなら。
 千枚通しでもいいんですよ。

 タバコを「千枚通し」ってイメージできて、
 コインを「紙だ」とイメージできたら、
 入るっていうんです、スーっと。

 だから、練習は何をしたかっていうと、
 入れようとする練習をしたわけじゃないんです。
 タバコを持って、それを万力(まんりき)ってイメージできるかどうか、
 を、訓練したそうです。

 で、
  「イメージできたときには、できる」
 っていうんですね。

 で、あの芸当を、あんでるせんの マスターって、
 毎日、やってるんですよ、毎日。
 来るお客さんの前で、毎日。

 ところが、あるお金持ちの人がですねぇ、
 500万、札束を目の前に積んで、
  「オレの前で、タバコでコインに穴を開けたら、これ、500万、やるよ」
 っていって、言ったんだそうです。

 そうしたら、できなかったそうなんですよ(笑)

 おもしろい話でしょ?

 これ、人間ここで、
 ここなんですよ。

  「やんなきゃ」
 欲が出るわけです。

 だから、自我が「やろう」としたんです。
 自我が働いたんです。

 で、なんとか「やろう」って。
 で、できないんです。

 イメージすること、忘れちゃうんですね。

 これが人間なんですね。
 やろうとすることはできないんです、本当に。


津留晃一 講演会CD『 問題解決 』 より


(参) 「万力」は、普通、棒などを挟み込む道具のことですが、
   先のとがった、釘のような形のものもあるようです。
   http://store.shopping.yahoo.co.jp/anyoujiya/man-01.html