2014年6月10日火曜日

価値観を握るきっかけ

今日、
僕がパソコンに向かっている後ろで、
幼稚園児の娘と、小学生の息子が、
一緒に遊んでいました。

そのとき、
娘が、本を読むふりをしながら、
自分で作ったお話を、話していました。

聞こえてくるその話を、聞くとなしに聞いていたら、
娘が、
 「・・・は、死んでしまいました。」
と言いました。

すると、息子が、間髪入れずに、
 「『死んだ』って言っちゃ、いけないんだよ!」
と、言いました。

娘の話の中では、その後も、次々に、
いろいろな人が亡くなったのですが ^^; 、
その度に、
 「・・・は、死にました。」
 「『死んだ』って言っちゃ、いけないんだよ!」
が、繰り返されました。


さすがに、気になったので、息子に尋ねました。

 「ママも、パパも、『死んだって、言っちゃいけない』って言ったことないと思うけど、
  誰から、そう言われたの?」

そうすると、息子は、
 「○○くんが、そう言ってた。 他の子も、『そうだ』って、言った」
と、答えました。


こんなふうに、
人は(子供は)、友人からも、
考え方や価値観を、受け取ることがあるんですね。

気づいてみれば、言われてみれば、
当然のことなのかもしれませんが、
気づいてみて、改めて、少々、ビックリしました。

そして、
友人から受け取ることもあるわけですから、

そのほかの、
先生(教師)や、近所の方などから、
あるいは、
テレビなどから、

あらゆるところから、
あらゆる考え方・価値観を、
受け取るんですね。

そのことに、
改めて、気づかされました。


過去記事「子育てに当たって、『このごろ思うこと』」の中で、
 子供に価値観を与えてしまうことを恐れないでください
と書いたのですが、

こんなふうに、
いくら自分が注意して、
いくら自分が与えないようにしていたところで、

自分ではどうにもできない所で、
自分ではコントロールできない所で、
子供は、
価値観を受け取ってくるんですね。

価値観は、
親からだけ、受け取るものではないんですね。
引き継がれるものではないんですね。

そんなことを、
改めて、認識しました。

そして、
こんなこともあるわけですから、
お子さんのことで、
ご自分を責めることを、どうぞお止めになってくださいね。


それから、
息子は、「言っちゃ、いけないんだよ!」と、
すこし強めに、すこし怒りながら、言っていたのですが、

このように、
考え方・価値観を一度握ると、
その後は、
それに反するものに対して、
簡単に、憤(いきどお)るようになります。
簡単に、それを、許さなくなります。
簡単に、それを、認めなくなります。

そして、
そのことで、自分が、ストレスを感じるようになります。
そして、その後、
自分が、苦しむようになります。
そして、場合によっては、
それゆえに、他人を、責めるようになります。

そんな仕組みに、
改めて、気づかせていただきました。
そんな仕組みを、
改めて、見せていただきました。