その存在は、
実は、みなさんが探し求めているものなんですけれども、
小さいから見つからないわけではなくて、
高い所にいるから、自分が登っていかないと見つからないとか、
そういうもんなんではなくて、
実は、いつもそこに居るんですが、
あまりに大きすぎるために、見えてないだけなんですね。
え、顕微鏡で、-略- 誰でもあるかと思うんですね、
顕微鏡でのぞく。
顕微鏡でのぞいたとき、どうですか?
「それ」を「それ」と認識できないんじゃないでしょうか?
例えば、ノミの触角を顕微鏡でのぞいているときに、
それがノミだなんて、誰も分からないわけですね。
「それは、ノミの触角です」
と、第三者から説明を受けて、はじめて、
「そうなのかなあ?」
と、思うんですけれども、
それと同じで、
実は、みなさんは、
いつも、巨大な我(われ)と一緒に居るんですけれども、
その巨大な我は、
え、あまりにも大きいんで、
感じが分からないんですね。
でも、いつも居るんです。
津留晃一 講演会CD『 人間とは 』 より