2013年10月29日火曜日

あまりに大きすぎるために、見えてないだけ

 その存在は、
 実は、みなさんが探し求めているものなんですけれども、

 小さいから見つからないわけではなくて、
 高い所にいるから、自分が登っていかないと見つからないとか、
 そういうもんなんではなくて、

 実は、いつもそこに居るんですが、
 あまりに大きすぎるために、見えてないだけなんですね。

 え、顕微鏡で、-略- 誰でもあるかと思うんですね、
 顕微鏡でのぞく。

 顕微鏡でのぞいたとき、どうですか?
 「それ」を「それ」と認識できないんじゃないでしょうか?

 例えば、ノミの触角を顕微鏡でのぞいているときに、
 それがノミだなんて、誰も分からないわけですね。

  「それは、ノミの触角です」
 と、第三者から説明を受けて、はじめて、
  「そうなのかなあ?」
 と、思うんですけれども、

 それと同じで、
 実は、みなさんは、
 いつも、巨大な我(われ)と一緒に居るんですけれども、

 その巨大な我は、
 え、あまりにも大きいんで、
 感じが分からないんですね。

 でも、いつも居るんです。


津留晃一 講演会CD『 人間とは 』 より