マウントシャスタ滞在、3日目。
3泊した、
ストーニーブルックインとも、
この日、お別れです。
少し早めに起きて、
荷造りを済ませ、
荷物を車に積み込み、
それから、
朝食をいただきました。
毎晩、日が沈んでから、
完全に、夜になってから、
いえ、夜も更けてから、
宿に戻りしたので、
残念なことに、
ストーニーブルックインを、
ほとんど、体験することがありませんでした。
もったいない気もしますが、
でも、
「マウントシャスタ」を、
すこしでもたっぷりと、堪能したかったので、
仕方ないですね。
いずれ、
またの機会があることを、願うばかりです。
素敵な宿に滞在させていただき、
ありがとうございました。
マクラウドとも、お別れなので、
行っていなかったお店を、覗いてみました。
品の良い、お土産屋さんがあり、
そこでは、
裕子さんは、
地元で作られた、ネイティヴの太鼓を、
僕は、ハットを、
購入しました。
宿と、町に、
泣く泣く、別れを告げ、
僕たちは、
マクラウドを後にしました。
さて、
今日は、マウントシャスタ最終日です。
夕方に、イベントがあり、それに参加するため、
宿泊は、シャスタシティにしますが、
明日は、
早朝に、シャスタを発ちます。
なので、
シャスタを観光できるのは、
今日まで。
そこで、
この日、午前中、
僕たちは、
まず、一番に、
キャッスルレイクへ、向かいました。
そう、
ハートレイクを、
もう一度、探すためです!
キャッスルレイクの、駐車スペースに、車を停め、
しっかりと、靴を履き、
水を多めに持って、
いざ、出発。
前回と同様に、
湖の北岸から、登り道に入って行きます。
この日も、変わらぬ晴天で、
朝から、気温も上がっていましたが、
これまでに比べると、
午前中ということもありましたが、
若干ながら、気温が低めで、
すこし、歩きやすく、助かりました。
樹々の間を抜け、
開けたところまで登り、
右手に、斜面が見えるところまで来ました。
さあ、今回は、
ここを、右に折れ、斜面に入り、
そして、道を、
「右へ」「右へ」と、
進んで行きます。
基本的には、
斜面を、
「南へ」「南へ」と、進むのですが、
気持ち、
「右へ」「南西へ」と、意識していると、
前回とは、違ったルートが、見えてきました。
前回とは違い、
ちゃんとした道が、ずっと、続いています。
しばらく進んだところで、
振り返ると、
くっきりと、道が見え、
今回は、ちゃんとしたルートを進んでいることを、
確信できました。
気持ち、「右へ」「南西へ」と、
進んでいる証拠に、
今回は、途中で、
キャッスルレイクが、見えました。
キャッスルレイクの南側に、
回り込めていることも、
確認できました。
安心しました。
そのまま、進むと、
背の高い樹々が見え、
その間を進みます。
(これは、振り返ってみた画です)
そこを越えたところで、
道が、
かなり急な角度で、右に折れます。
登る感じでもなくなり、
すこしだけ、平坦なまま、進むと、
突然、
前方正面の視界が、開けます。
その先が、
低くなっているからです。
右手側は、
高台になっていて、
視線が区切られているのですが、
その反対側、一番低くなっているところに、
目をやると、
低い樹々の間から、
何やら、光を反射しているものが見られます ...
水面に、間違いありません!
ハートレイクです!!
ようやく、
僕でも、たどり着けました ...
振り返ってみると、
今回の旅行で、楽しみにしていた、
セドナと、マウントシャスタという、
二つの聖地の、
その、それぞれで、
最も楽しみにしていた、
「バーシングケーブ訪問」と「ハートレイク訪問」は、
どちらも、
まったく同じ展開に、なりました。
事前には、場所がよく分からず、
一度目の訪問では、たどり着けず、
二度目の訪問で、やっと、たどり着ける。
奇しくも、
まったく同じ、流れになりました。
そのことが、
どのような『意味』を持っているのか、
何を『意味』しているのかは、
さておき、
どちらの場合も、
結果、たどり着けてみたときに、
その喜びが、嬉しさが、感慨が、
大きく、深くなった、
そのことだけは、
間違いありません。
そのことが、
僕たちにとっては、重要でした。
さて、
ハートレイクは、
実際に、目にした感じでは、
形状は、
ハートに、見えました。
底には、有機物の堆積物が見られますが、
水そのものは、きれいで、
水温も、温かい感じです。
子どもたちは、
そこで、泳ぎたそうでしたが、
制しました ^^ 。
一番奥まで回り込むと、
ハートレイク越しに、
マウントシャスタを、望めました。
腰を下ろし、
その眺めを、受け取り続けました。
水面に、「逆さシャスタ」を映した、
ハートレイクを、真正面にすると、
その色合いが、コントラストが、
深く、沁みました。
ハートレイクの、奥には、
もう一つ、
「小さいハートレイク」と呼ばれる、
やはり、ハートの形をした、
さらに小さな、池があります。
今回は、
それも、すんなり、見つかりました。
石が積まれ、
水面の上に、顔を出せます。
覗き込むと、
そこには、
細く、小さなヘビが、居ました。
驚かせてしまったみたいで、
急ぎ、泳ぎ、去って行きました
(ごめんね)。
周りには、
お花畑のような一画が、ありました。
「楽園」
そんな言葉が、
自然と、内側に湧いてきました。
ここもまた、
とても穏やかな場所でした。
この、
二つの、「ハートレイク」は、
どちらも、ハートの形をして、
仲良く、並んでいました。
ハートレイク探しは、
無事に、
成功しました。
みな、
とても喜んでいました。
それぞれに、
達成感を感じたり、
美しい風景を味わったり、
細長い、大きな松ぼっくりに、感激したり、
楽しんでいました。
自分のハートゆえに、
迷惑をかけていたので、
ほっと、一安心しました。
そして、
みんなは、ここで、一休みし、
そして、
一足先に、
キャッスルレイクに、降りて行くことにしました。
一方、
僕は、
ここから、さらに、
裏にある、岳の頂上まで、
登ることにしていました。
小さいハートレイクからみると、
裏の岳は、南側に当たり、
このように、見えています。
写真の、右手方面、
北西方面に、一度、向かい、
そこから、南に向き、
頂を目指します。
まず、
北西方面に、登ります。
ほんの5分ほどの、上りですが、
登り切ると、岩の上に出ます。
そこは、
キャッスルレイクの、真南に当たり、
そこから、キャッスルレイクが、見下ろせます。
そこから望むと、
実は、
キャッスルレイクも、ハートの形をしていました。
実は、
『ハートレイク』は、
4つ、ありました。
それを、
すべて、見ることができて、
『結果』、
とてもラッキーでした。
そう、『流れた』ことに、
そう、『起きた』ことに、
そう、『させられた』ことに、
『結果』、感謝しました。
そこから、
湖の反対側に、向きを変え、
ここから、
さらに、登って行きます。
勾配は、
この先、きつくはない、のですが、
道が細く、見えにくくなり、
ちょっと、心配になりました。
ただ、
頂は、見えているので、
どこに、どの方向に、向かえばいいのかは、
常に、分かるので、
多少、道に迷っても、
修正可能だと、思います。
ゆっくり、あせらずに、
進みさえすれば、
ハートレイクから、
30分も、かからないくらいで、
頂上に着きます。
そこからの眺めは、
最高でした。
筆舌に尽くしがたいものを、
感じました。
明らかに、
今回の、アメリカ旅行での、
僕にとっての、
クライマックスでした。
一番思い出に残る、
すばらしい体験を、しました。
晴れ渡った、空。
強烈な、陽ざし。
暑すぎない、気温。
乾いた、空気。
吹き流れる、風。
そして、静寂 ...
そんなものを、
身体で、全身で、味わいました。
僕が、そこに着いたときには、
実は、
6人ほどのグループの、先客が居て、
犬まで居て、少しだけ、騒がしかったのですが、
僕が着いて、しばらく後に、
去って行ったので、
一人きりで、
そこで、じっと、
流れ、移ろいゆくものを、
眺め、感じていました。
ここでは、
「止まった」感じではなく、
むしろ、
すべてが、
「移ろい行く」、その様を、
感じました。
目の前の風景、全体が、
左から右へ、
走査線上を、画素が、
次々に、流れ、入れ替わり、置かれて行き、
瞬間、瞬間、
「画面」になっている ...
その、流れを、移ろいを、「瞬間」を、
眺めているような、感覚がしました。
「瞬間」が、流れている ...
そんな気がした、気がしました。
キャッスルレイク、
その先の、マウントシャスタは、
どちらも、
真北ではなく、若干、北東方向ですが、
北方面にあります。
反対側の、南には、
キャッスルクレイグ( Castle Crags )が、
目の前に、見られます。
上向きに、尖った、岩々が聳(そび)え、
見るからに、いかにも、
「パワースポット」といった体の、
その、山は、
古来より、
原住民の方々にとっての、聖地なのだそうです。
この場所からは、
ほぼ、真南に、
でんと、強烈な存在感を放って、
鎮座ましましています。
ですので、
この場所に居ると、
マウントシャスタと、キャッスルクレイグに、
はさまれているような、感じになります。
マウントシャスタとキャッスルクレイグを結んだライン上に、
身を置いているような、感じになります。
マウントシャスタとキャッスルクレイグに、
同時に、繋がっているような、気に、なります。
その、水平方向(横)の線に対し、
直角となる、垂直方向(縦)の線を、
自分から、上にあげ、
宇宙へと、伸ばし ...
続いて、
反対方向、自分から、下に、
もう一方の、線を、伸ばすと、
地下方向へ ...
そんな「想像」を、
その場で、行っても、みたりしました。
そのとき、
視線が、足元に持っていかれ、
よく見ると、
つま先の先に、
緑色の石が、ありました。
手に取ると、
深碧(しんぺき)に、白が入っていました。
動かし、見る角度を変えると、
表面、各所が、
光を反射し、輝いていました。
形状は、
どこか、
キャッスルクレイグと、似ているように、
僕には、感じられました。
両の掌に、それを抱き、
改めて、
マウントシャスタに、
ご挨拶をしました。
この場に、
ここに、
「この時」に、
来ることができたことを、
こころから、
感謝しました。