2016年8月16日火曜日
2016アメリカ旅行6 セドナ1 ボルテックス
グランドキャニオンで、日暮れを迎えると、
時計の針は、
すでに、21時近くに、なっていました。
サマータイムを導入している、
カリフォルニア州・アリゾナ州では、
滞在期間中、
日が暮れるまでの、目一杯の活動で、
およそ、20時半か21時くらいまで、
動くことができました。
短期滞在の、旅行者にとっては、
活動時間が長く取れて、
とても便利なシステムのように、感じられました。
さて、
雨に濡れた身体と服を乾かし、
夕食を済ませてから、
グランドキャニオンを発つと、
時計は、すでに、
22時を超えていました。
そこから、約2時間のドライブで、
ようやく、
その日の宿泊地、
セドナのホテルに、着いたときには、
日付が変わって、
もう、数分が経過していました。
翌朝。
チラチラと、こぼれる陽ざしの、
眩しさに、目を覚ましました。
カーテンを全開にすると、
そこには、
長年、焦がれ、憧れてきた、
「セドナそのもの!」
という光景が、広がっていました。
前夜、暗闇の中を、たどり着いた、
僕にっては、
まさしく、初めて目にする、『セドナ』でした。
セドナは、
僕にとっての、印象では、
一言でいうと、
「天然の、テーマパーク」
という、感じでした。
とても美しい風景を目にしたときに、
「うわぁ、まるで『写真』みたいに、きれい!」
と、表現する人がいるように、
まるっきり、本末転倒な印象に、
自ら、笑ってしまったのですが ^^; 、
でも、
セドナは、まるで、
「テーマパーク『セドナ』」
とでもいうような、
場所でした。
どこにいても、
どの方角を見ても、
もう、まさしく、
「セドナ!」
という光景が、
常に、広がっていました。
「エネルギー音痴」な、僕などは、
情報がなければ、
どれが、ボルテックスで、
どこに行ったらいいのか、
どれを見たらいいのか、
まったく、分からない感じでした。
でも、
逆に言えば、それだけ、
どこに行っても、
どれを見ても、
どちらを見ても、
すべて、
美しく、荘厳な、
「レッドロック」と呼ばれる、
巨大な奇岩たちが、鎮座ましましていて、
常に、
「セドナらしさ」
というものを、
体感できました。
いつでも、
「自分が、いま、セドナに居るんだ」
ということを、
実感できました。
そして、
全体が、さほど広くなく、
こじんまりとして、
全体を、
比較的短時間で、
見て回り、
感じて回ることができる点も、
また、
街も、とても小さく、
規制によって、
すべての建物が、
低層で、ナチュラルカラーをしている点も、
人々によって、
建物も、道も、街全体が、
とても綺麗に保たれていて、
治安も、
とても良いように感じられる点も、
より、「テーマパーク」っぽさを、
感じさせてくれました。
繰り返しますが、
そのような理由から、
セドナに居る間は、
ずっと、
『セドナ』を感じることができました。
滞在時間や、
活動内容の割に、
とても、満足感を感じやすい、
「洗練された、観光地」
という印象を、受けました。
「とても手入れの行き届いた、
安心安全の、『パワースポット』」
という感じを、受けました。
旅行に不慣れだったり、
「ハードなものは、ちょっと ... 」という方でも、
比較的、行きやすいのではないか、
と、思いました。
さて、
セドナでは、
まずはじめに、
「レッドロック・クロッシング(Red Rock Crossing)」に、向かいました。
「オーククリーク(Oak Creek)」という、
セドナを縦断する小川沿いは、
いわゆる「セドナ」のイメージと違い、
樹々が茂り、
オアシスの雰囲気が、漂います。
その中でも、
「クレセント・ムーン(Crescent Moon)」という公園は、
地元の人々も集う、
よく整備された、整った清潔な公園で、
その日も、
多くの家族連れや、カップルたちで、
賑わっていました。
その駐車場に車を停め、
その横に流れる、「オーククリーク」に、足を浸すと、
上流、真正面に、
「カセドラルロック(Cathedral Rock)」が、拝めます。
赤く、力強い大地の上で、
強く乾燥した空気に覆われ、
しかし、
緑の濃い一帯で、
足を、水の流れに浸すと、
両極を、同時に感じ、
陰陽を、一体にするように感じられ、
その体感の中、
「カセドラルロック」を眺めることができる、
このポイントでは、
セドナの中にあっては、
少し、特異な体験を味わえました。
つづいて、
いわゆる、
「4大ボルテックス」
を、訪れました。
朝、
まだ暗いうちに、ホテルを出て、
「エアポート・メサ(Airport Mesa)」の頂上で、
太陽が現れる様子を、眺め、感じていました。
澄み、乾いた、空気の中を、
登りたての、朝日の光の矢が、
まっすぐに、向かって来ていました。
また、
エアポートメサの頂上部分は、
見事に、4つに、割れていました。
僕、個人が、
その2極に足を置き、
両極をまたぎ、越え、統べるとともに、
家族四人が、
それぞれの「片」の上に腰を下ろし、
みなで、4極を統べるよう意図して、
手をつなぎ、意識を合わせました。
続いて、
早朝のうちに、
「ボイントン・キャニオン(Boynton Canyon)」を訪れ、
巨大で、荒く、強く、
でも、優しさも併せ持った感じの、波を、
全身に、浴びてきました。
「ベルロック(Bell Rock)」には、
昼の、一番気温の高い時間帯に、
訪ねてきました。
ギラギラとした、太陽から、
射し降りる、陽ざしの、
キリッとした、鋭さと、
赤々しい、岩から、
照り返し、上る、熱線の、
ゆらゆらとした、妖しさとに、
絶え間なく、
責め立てられ続け、
「アメリカの大地」「アリゾナ」を、
たっぷりと、味わいながら、
裾野を、ゆっくりと、歩いてきました。
「カセドラルロック(Cathedral Rock)」では、
息子と二人で、
「岩登り」を、満喫しました。
「レッドロック・クロッシング」では、
裏側から眺めた、「カセドラルロック」を、
今度は、
表側からアプローチし、登っていきます。
手を使い、岩肌をつたいながら、
というような、
急峻な箇所は、ほんのわずかで、
こどもでも、楽しみながら登れるような、
穏やかなルートで、
「カセドラルロック」の中腹まで、
上がっていけます。
一足ごとに、視点が上がり、
一歩ごとに、視界が広がる、
その、景色の変化の面白さも、味わいながら、
一足ごとに、徐々に、
大きく迫る、
「カセドラルロック」は、
遠方から眺めると、
ピカイチの、存在感を放っていて、
どっしりと、圧倒的な雰囲気を、感じるのですが、
懐に入って、中腹から、間近に、望んでみると、
一転、
とても柔らかく、滑らかで、
優しく、女性的な印象を受けました。
いま、日本に戻り、
そのときの様子を、印象を、
あえて、文字にすると、
それぞれのボルテックスには、
それぞれ違った、印象・感覚があったと、
表現することになるのですが、
でも、
現地で、そのとき、感じていた記憶では、
「どのボルテックルは、どうで ... 」
「どの場所は、こんなで ... 」
というようなことは、
僕は、
一切、感じませんでした。
そして、
先の描写のように、
僕にとって、
「セドナ」は、
「テーマパーク『セドナ』」
であり、
「テーマパーク」の中は、
どこも、一様に、
とても清潔で、
とても安らいでいて、
とても穏やかでした。
「パワースポット」
「聖地」
という、
セドナにとっての
「枕詞」から、
事前に想像していたイメージでは、
もう少し、荒々しかったり、
もう少し、パワー溢れていたり、
エネルギーに満ちた、力強いような、
場所なのかと思っていましたが、
僕の実際の印象では、
とてもすっきりとして、
とても穏やかで、
とても清々しく、爽やかな場所でした。