2013年11月2日土曜日

「やりたいこと」も消えていく

 (「 より有利な条件を得ようとして、いつもいつも判断しています 」の続きです)

 だから、目先にあるものに、いつも振り回されるんです。
 目先にあるものからの、ロボットになってるんです。
 自動ロボットです。

 価値観を手放したら、判断しなくなり、
 判断しなくなると、思考が流れなくなる。

 その時、
 内側にあるもう一人の巨大な自分が、分かるようになります。

 それは、思考が止まってる時だけなんですね。

 考えないで、静かにしてると、
 内側の大いなる我(われ)に出会えるようになってきます。

 そのための近道が、
 「価値観を手放す」ということなんです。

 自分が握ってる価値を、チェックする。

 もう一つの方法は、
 「自分の好きなこと」をチェックしてもいいんです。

 自分がやりたいと思ってることがあったら、
  「どうしてそれがやりたいのか?」
 考えていくんですね。
 内側に問うんです。

 そうすると、
 やりたいこと、好きなこと、というのは、
 そのための、やはり『モノサシ』を持ってるわけです。

 だから、『モノサシ』を持ってる限り、
 「やりたいこと」が出来て来ます。

 そうしたら、
 反対方の価値観をもたらして、価値観を手放すと、
 実は、「やりたいこと」も消えていくんですね。

 その時、
 「今、この瞬間」に、じっとしていられるようになります。

 瞑想しても、雑念が湧いてきません。

 この瞬間、起きてくることを、
 ただ、ながめられるようになります。


津留晃一 講演会CD『 人間とは 』 より