This illustration was made by Luc Viatour
「皆既日食」は、
地球から見て、
太陽と月の大きさが、(ほぼ)同じ大きさに見えることから、
起こる現象です。
太陽の直径は、月の直径の、
ほぼ400倍(≒400.460倍=1,392,000km/3,476km)あるのですが、
地球から太陽までの(平均)距離が、
月までの(平均)距離の、
ほぼ400倍(≒389.172倍=149,598,000km/384,400km)と同じため、
地球から、(ほぼ)同じ大きさに見えます。
また、
月の軌道が、正円ではなく楕円なため、
地球から月までの距離は変化するので、
あるときには「皆既日食」が見られ、
またあるときには、あの「金環日食」が見られたりするのです
(正確には、地球の公転軌道自体も、楕円です)。
さらにまた、
月というのは、
地球の衛星としては異常に大きく、
本来なら、木星くらい大きな星の衛星の大きさなのだそうです。
(参照サイト:『 月と太陽の偉大な一致 』)
「太陽」と「月」という、
地球にとって、もっとも身近で重要な二つの星が、
地球との関係において、
このような位置に存在し、
このような大きさで存在している、ということ。
なんという『偶然』なのでしょう!!!
宇宙というものが、
偶然に生まれ、偶然に存在し、偶然に存在し続けているにしては、
あまりにも『驚異的』な『偶然』ですね ^^
普段、どうしてもエゴが働いてしまうのは、
基本的には、
やはり、『恐れ』から、だと思います。
外に見える『世界』というものが、厳然として存在し、
その外なる『宇宙』というものは、偶然に生まれたもので、
そこには、なんらの『意思』など存在していない。
宇宙は、ただ、存在しているのであって、
それを生み出し、運営している『意識』など、ない。
そんな、世間一般の、現代科学の『常識』を、
自分にとっての『当たり前』として握っていれば、
当然ながら、世間一般同様に、
『自分』という、全体とは別個の、独立・孤立した存在は、
『自分の力』でどうにかしなければ、
幸せになることも、安全であることも、
場合によっては、存在し続けることすら、
不可能である。
という認識になり、
そんな認識が、
エゴを働かせてしまうのだと思います。
そんな『恐れ』が、自分の中に湧き出でて来たとき、
僕の頭には、
いつも、反射的に、
この、「皆既日食という『偶然』」のことが、
湧き上がってきます。