2014年5月16日金曜日

問題とは

『問題』とは、なんでしょうか?

私たちは、問題があるから、ストレスを感じるわけですが、
では、その『問題』とは、いったい、何でしょうか?


ちなみに、厳密にいえば、
私たちに「ストレスを感じさせるもの・こと」のことを、『問題』と呼ぶわけですから、
 「問題があるから、ストレスを感じる」
というのは、
話としては、本来、逆であり、
また、文章の意味としては、当然のことを言っています。

また、ですので、先ほどの問いは、
 「私たちにストレスを引き起こすものは、『何』か?」
と、言い換えることもできます。

ですが、とりあえず、ここでは、
 「『問題』とは何か?」
という表現で、話を進めたいと思います。


さて、改めて。
『問題』とは、なんでしょうか?

それは、
私たちが、自分自身で、「これは問題だ!」と決めたもの、決めたこと、のことです。
私たちが、「これは問題だ」と認識したこと、認識していることのことです。
私たちが、「これは問題だ」と思っていることのことです。

それを決めているのは、私たち、それぞれ、一人一人であり、
それを決めたのは、私たち一人一人の意思であり、判断であり、
あるいは、そう決め続けているのは、私たち一人一人の意思です。


外なる世界に、絶対的な『問題』が存在しているわけではありません。

内なる世界において、
自分自身が、
それを「問題だ」と決定・判定・認識したもの。
それが、『問題』です。

それが、「問題に『成る』」のです。
いえ、それを、「問題と『している』」のです。

 「問題としている」
という表現を、
 「『それで、問題なし。』としていない」
と、読み替えてみると、よく分かると思います。

あるいは、
 「『それは、どちらでもいい』としていない」
 「『そんなこと、どうでもいい』としていない」
 「『そんなこと、気にならない』と言えない」
と読み替えてみると、よく分かると思います
(『どちらでもいい』『気にならない』については、
  過去記事「どっちでもいい」「気にならない」をご参照ください)。


改めて言います。
自分が、自分で、それを問題としているのです。

このことは、今、ここで、この文章を目にしておられるみなさんは、
もう十分に、ご理解なさっておられることと思いますが、
改めて、ここで、もう一度、
頭で、思考で、左脳で、
しっかりと考えてみてください。

このことは、十分に考えて、考えすぎることのないトピックだと思います。
どうか、たっぷりと、考えてみてください。
そして、しっかりと、頭で理解なさってください。


外なる世界に、問題が存在しているのではなく、
内なる世界に、それを「問題だ」としている『認識』が存在しているのです。

表現を変えます。

外なる世界に、問題が存在しているのではなく、

内なる世界に、
「外なる世界における、ある特定の事象や状況」を、「問題だ」と認識させる
 『考え方』『記憶』『価値観』『願望』『恐れ』『ミニ自我』『ブロック』
などと呼ばれる「エネルギー」が存在しているのです。

「外なる世界における、ある特定の事象や状況」を見たり、体験したり、想像したときに、
その、内なる世界に存在している「エネルギー」が、
刺激を受けて、エネルギー作用を起こし、
そして、その作用を、人が、ストレスに感じ、不快に感じ、
それゆえに、それを、『問題』として認識するのです。

そのような類(たぐ)いの「エネルギー」を、
各人、それぞれが、それぞれに、
意識してか、無意識のうちにかは、別として、
自ら、
内側に取り込み、
そして、それを、
自ら、
溜め込んでいるのです、
そして、持ち続けているのです、
意識してか、無意識にかは、別として。

どうぞ、この点を、改めて、
しっかりと、考えてみてください。
改めて、しっかりと、認識なさってください。

このことが、本当にしっかりと理解できると、
意識が、「外なる世界の『創造』」に、向かわなくなるようになるのではないか思います。
意識が、「内なる世界の『浄化』」に、向かうようになってくると思います。

このことについては、また、改めて書こうと思いますが、
今回、お伝えしたかったのは、そのようなことです。


さて、続きですが、
ですから、
人それぞれに、『問題』は違います。異なります。

それは、
人それぞれに、問題だと決めたことが違うからです。
人それぞれに、内側に溜まっている「エネルギー」が違うからです。


そして、
『問題』は、根本解決ができます。

それは、
問題だと認識することを、止めさえすればいいからです。
問題だと認識させる「エネルギー」を、取り去れば、手放せば、解放すればいいからです。

そして、それが、『浄化』です。


ここで、『根本解決』とは、
けっして、
 外なる世界における現象として、それが、消滅するなり、変化するなりして、
 問題が解決する
ということではありません。

 そのことを、『問題』であると認識しなくなる、感じなくなる
 そのことで、ストレスを感じなくなる、ストレスを受けなくなる
ということです。

また、『根本解決』とは、
 もう再び、そのことで、ストレスを感じることはなくなる
ということです。

外なる世界における現象を変化させたところで、消滅させたところで、
もし、それが再び現れれば、
そのことによって、また再び、ストレスを感じることは目に見えています。

津留さんの表現を用いれば、
ストレスを感じるたびに、外の世界を変え続けるという
 『永久循環運動』
に、入り込んでしまいます。
それでは、根本的な解決とは言えないでしょう。

 そんな現象が現れようが、現れまいが、
 そんなことには関係なく、
 自分は、もう、ストレスを感じない。
これが、根本解決でしょう。

津留さんの表現を使えば、
 「外の世界に影響を受けない」
ということ。
それこそが、根本解決でしょう。

そして、
それを可能にするのが、『浄化』であり、
そして、
『浄化』を進めて行く結果、たどり着くのが、
 「外の世界に影響を受けない状態」
です。

もちろん、
それは、「言うは易し」で、
そこへの道のりは、果てしなく遠く感じますが ... ^^