2016年11月5日土曜日

2016アメリカ旅行14 カリフォルニア州北上 ヨセミテからマウントシャスタへ


 ヨセミテバレーを離れたのは、
 実は、
 午後2時近くに、なってしまっていました。
 
 
 まず、
 昼食に、少々、時間がかかりました。
 
 遅い朝食を、
 しかも、たっぷりと食べた、子どもたちは、
 昼食に何を食べるのか、
 選ぶのに、時間がかかりました。
 
 そして、この頃には、
 そこまで、意識して、お米を食べるようにしていたとはいえ、
 そろそろ、「日本食」が、恋しくなってきていました。
 
 そんなことから、
  レストランを見回しても、ピンと来ず、
  ショップの食品売り場を見回しても、ピンと来ず ...
 そんな状態でした。
 
 でも、ここで食べておかないと、
 次、どこで食べられるのか、分かりません。
 ここで食事を済ませ、
 一気に、進んでしまいたい考えでした。
 
 そんなとき、
 みなの視線を、一身に吸い集める物が、現れました。
 
 カップヌードル でした。
 
 厳密には、「日本食」ではないかもしれませんが、
 僕たちにとっては、まさに、「日本の味」です。
 
 しかも、日本に居るときには、
 ほとんど、口にしていないものなので、
 おかしな話ですが、
 それが、余計に、
 みなの意識を、吸い込んでいきました。
 
 レジの横には、お湯もあって
 (紅茶などを飲む人達用、でもあるようです)、
 お店の横のデッキで、食べられるとのこと。
 
 子どもたちは、それに、飛びつきました。
 まだ、たいして、お腹も減っていないと言っていたのに、
 無言で、むしゃぶりついていました ^^;
 
 すっごく、美味しかったそうです。
 
 それ以降、
 外での食事をとる際には、
 
  「せっかくアメリカに居るのだから、『アメリカ的』なものを」
 の中に、
  「アメリカで食べられる『日本的』なもの、の、調査も兼ねて」
 が、入り込んで行きました。
 
 
 また、
 ヨセミテ滝も、
 昨日、近くで眺めはしましたが、
 間近から、仰ぎ見ることは、していませんでした。
 
 せっかく、ヨセミテに来たのに、
 しかも、僕以外は、ちゃんとしたトレッキングもしていないので、
 ヨセミテバレーの中心地しか、探索していません
 (なので、なおさら、グレーシャーポイントに行っておいて、良かったです)。
 
 「北米一の落差」を、
 間近から、体感しておきたいと思いました。
 
 ところが、
 お昼過ぎは、前日同様、
 すでに、道は、車の渋滞、
 駐車場は、どこも、満杯。
 
 ヨセミテ滝の近くの駐車場には、
 停められませんでした。
 
 仕方なく、少し離れた所に、車を停め、
 そこから、歩くことにしました。
 
 ところが、
 この日も、快晴、大晴天。
 気温も高く、陽ざしも強烈。
 
 しかも、
 子どもたちは、
 お腹も満杯。
 
 歩くのが、億劫です。
 
 なんとか説得して、
 滝に向かったものの、
 結局、往復に、かなりの時間がかかりました。
 
 しかし、
 僕以外のみなにとっては、
 ようやく、滝を間近に感じ、
 ちょっとした水遊びも、再びできて、
 楽しい思い出となりました。
 
 しかも、
 改めて、
 トイレを済ますこと、水の補給、も出来て、
 
 結果、
 その後の移動にとっても、
 好都合でした。
 
  「何がどう転ぶか、分からないものだなぁ。
   こういうものって、やはり、面白いなぁ」
 と、思いました。
 
 
 さて、
 いつもながら、前置きが長くなりましたが、
 
 このような事情で、
 より一層、
 
  「一気に、進まなきゃ」
 という想いが、
 僕の頭の中心に、でんと、腰を下ろしていました。
 
  「無駄無く、早く」
 という想いが、
 同居し続けていました。
 
 ただ、
 その「想い」がありながらも、
 しかし、
 道中の景色を楽しもうとする意識は、
 くっきりと、保たれていました。
 
 あいかわらず、不慣れな、
 「右側通行、左ハンドル」への当惑も重なり、
 普段の何倍も、疲れながら、
 
 しかし、
 はじめての土地、はじめての道、はじめての光景に、
 目を、こころを、奪われ続ける、
 新鮮な、変わらず刺激的な、道程でした。
 
 
 ヨセミテ滝を、拝み見上げた後、
 エルキャピタンに挨拶をして、
 ヨセミテバレーに、別れを告げ、
 
 まずは、一路、西へと、
 道を、下って行きました。


 
 このとき、
 まず、一番、気になったこと、目についたことは、
 前述しましたが、
 樹々が、至る所で、枯れていることでした。
 
 何箇所かでは、
 山火事が起こったのか、
 あるいは、隕石でも落ちたのか、と、
 そんな、非現実的な妄想さえ、浮かぶほどの、有様で、
 それは、実に、衝撃的な光景でした。
 
 そんな光景について、
 裕子さんと、会話を交わしている間に、
 
 実に可愛らしい、
 アメリカの、『田舎町』といった風の街も、
 通り過ぎたりしました。


 
 端から端まで、300m足らずでしょうか。
 そこに、宿をふくめて、数件の店が並び、
 民家は、そこに、集約されている感じでした。
 
 
 そのうち、徐々に、樹々もまばらになり、
 その間、ずっと、道は、下り続け、
 段々と、視界が開けてきました。
 
 樹々は、緑色を保っていましたが、
 しかし、下草は、すべて、枯れ果てていて、
 「乾燥地帯」といった体でした。
 
 普段から、感想の強い地帯なのでしょう、
 用水・灌漑用のため池と思われる湖も、見られました。


 
 この間、
 ヨセミテから、
 延々と、下り続け、
 そして、延々と、車の列が、続いていました。


 
 ヨセミテは、
 想像どおりに、とても、人気のある、
 人の集まった場所だったと、
 そこを離れる道すがらも、感じさせられました。
 
 
 この「乾燥地帯」は、
 丘陵が延々と連なり、
 そこに、すこしまばらに、樹々が生え、
 
 僕には、
 どこか、
 ニュージーランドを、思い出させました。
 
 ニュージーランド(北島)の場合は、
 下草は、冬場でも、確か、青々としていたはずなので、
 その点は、大きく違うと思うのですが、
 
 どこかで、
 地面の茶色い地域を目にしていたかもしれません。
 そこと、似ているのかもしれません。
 
 一部では、乳牛や肉牛を目にしましたので、
 そんな、畜産の様子が、
 そう、連想させたのかもしれません。
 
 いずれにせよ、
 僕にとっては、
 
 心地よくて、「こころ休まる」、
 と同時に、
 大好きな雰囲気なので、「こころ高ぶる」、
 
 そんな、
 相反した感情を喚起させる地帯が、
 しばらく、続いていきました。
 
 
 そして、その先では、
 完全な、酪農地帯に入り、
 そこでは、完全に、
 ニュージーランド的、牧歌的、
 広大な田舎的、な風景が広がり、
 
 そこでは、
 文字通りの「一本道」が、
 まっすぐに、延々と、続いていました。


 
  「このまま、まっすぐに、太平洋まで突っ込むのでは ... 」
 
 そんな道でした。
 
 
 この、直線道の終盤になると、
 ようやく、酪農地帯から、農作地帯に、なります。
 
 オリーブや、りんご、くるみ、などの果樹、
 ピーマン(パプリカ?)、トマトなどの果菜、
 豆類なども、栽培されているように、見受けました
 (時速100kmほどで運転しながらなので、確かではありません ^^; )。
 
 いずれも、
 その規模に、驚かされました。
 
 ニュージーランドでも、
 キウイや、りんご、オレンジ、ポップ、
 そして、ワイン用のぶどうを育てる農園など、
 農業地帯は、ずいぶん、目にしましたが、
 
 日本の農作規模だけでなく、
 それらとも、
 まったく、規模が、異なりました。
 
 次元が、違いました。
 
  「話には、聞いていたけど ... 」
 
 完全に、声を失いました。
 
 魂に、刻まれるものが、ありました。
 
 
 そんな農作地帯の横に、
 ちょっとした町が現れ、
 そこで、
 車の給油と、人間の食料飲料補給と、
 そして、トイレ休憩。
 
 そこまで、
 海抜10mほどの地帯まで、
 一気に、駆け下りてきました。
 
 この先、すぐに、高速に入ります。
 距離としては、まだ、半分ほどながら、
 気分的には、一段落となりました。
 
 気も緩(ゆる)み、
 すこしゆっくりと、休むことにしました。
 
 そこは、日本にも系列のある、ガソリンスタンドと、
 その横に併設された、これまた、日本に系列のある、コンビニ。
 
 ガソリンスタンドは、セルフで、
 それは、日本と、大差ないのですが、
 
 コンビニは、品揃えの内容が、
 日本とは、ずいぶんと、違っていました。
 
 日本にコンビニは、
 特に、近年、
 商品内容が、とても充実していますよね。
 
 僕の暮らしているような、住宅街などでは、
 コーヒーと、一部スイーツなどは、
 コンビニが、一番、とさえ、僕は、感じることもあります。
 
 それにくらべると、
 アメリカのコンビニの品揃えは、
 
 一昔前の、日本のそれのように、
 独自に高められたクオリティーを有さず、
 
 「『田舎の万屋(よろずや)』に毛の生えた」感が、
 漂っていました。
 
 それは、
 都会近くのコンビニでも、そうでした
 (都会の中では、コンビニには、入りませんでした)
 
 (以上は、あくまで、「個人の感想」です)。
 
 日本のコンビニの、クオリティーの高さを、
 改めて、まじまじと、感じさせられました。
 
 そんなことも、
 個人的には、
 とても楽しい体験でした。
 
 
 休憩を終え、
 再び、車を走らせると、
 
 すぐに、高速道路、州間ハイウェイ5号線に入り、
 そこで、進路を北に変え、
 そこから、一気に、
 カリフォルニア州の北端まで、北上していきます。
 
 そのころ、時間は、
 もう、午後5時過ぎだったのだと、思います。
 
 帰宅の車が増えはじめていて、
 はじめ、高速上で、ノロノロ運転になるほどの、
 渋滞に巻き込まれました。
 
 頭の中に宿っていた、
 しかし、そこまでは、比較的、大人しくしていた、
 「早く! できるだけ、早く!」君が、
 むっくりと、起き上がりました。
 
 強烈な存在感を、放ちはじめました。
 
 そこで、
 その後、しばらくは、
 
 深呼吸を続け、
 そして、その『君』を、じっくりと、ハートに感じ、
 ゆっくり、ゆっくりと、小さくしていきました。
 
 そして、
 車の数が減るまでは、
 改めて、細心の注意を向けて、
 運転をしました。
 
 付近は、
 カリフォルニア州の州都、サクラメントの近くでした。
 
 サクラメントを抜けるまでは、
 なんだかんだ、車は多いままで、
 
 その後も、
 片側が、3車線ではなく、2車線のところがほとんどで、
 
 結局、
 この5号線(I-5)は、
 最後まで、ずっと、車が多いままでした。
 
 
 さて、
 サクラメントを抜けてすぐに、
 サクラメント川を、渡りました。
 
  「この源流・水源に、行くんだね!」
 マウントシャスタを、
 初めて、直接的に、感じました。
 
 距離は、まだまだ、離れていることは、分かっていましたが、
 でも、
 なんだか、ようやく、身近に感じられるところまで届いたように、
 感じられました。
 
 
 その先には、
 また、農業地帯が、
 そして今度は、
 穀倉地帯が、広がっていました。
 
 一面に、見渡す限りに、
 四角区切られた穀物が、植えられています。
 
 注意してみると、
 そのところどころに、植えられていない一角があり、
 そこをよく見ていると、
 水が、わき出していました。
 
 まちがいなく、水田でした。
 
  「あぁ、これが、カリフォルニア米だぁ!」
 
 これまた、圧倒的な、その規模に、
 なにか、日本で作っているものとは、
 まったく、別の作物を生産してるように感じても、しかたないな、
 と、思いました。
 
 根底にある考え方、基礎にある概念、前提としている事項、常識が、
 あるいは、向いている方向が、意識の向かっている先が、
 まったく、かけ離れたものであるように、感じられました。
 
  「食物を生産するとは、どういうことなのか」
 ということを、考えさせられました。
 
 昔、自分が、
 変なこだわりから、
 すべて人力で、野菜を、お米を、作っていた時のことを、
 思い返さざるを、得ませんでした。
 
 それが、
 変な自己満足や、ある種の身勝手であり、
 偏った思い込みゆえ、であったことを、
 深く、感じさせられました。
 
 とても良い体験を、することができました。
 とても深いものを、いだくことができました。
 ありがたいことでした。
 
 
 そんな穀倉地帯、農作地帯を、延々と進んでいるうちに、
 いつしか、陽は、傾き、
 そして、沈んでいきました。


 
 そんな時間になって、
 ようやく、シャスタの手前、最後の町、
 レディングに、近づいてきました。
 
 そして、そのとき ...
 ついに、シャスタの山容が、視界に入りました!
 
  「きぃ〜たぁ〜〜〜!」
 
 車内で、大人二人、
 童心に返って、叫び声をあげました ^^ 。
 
 そして、そのころには、
 大人も、子どもも、
 もう、お腹がすいて、限界でした。
 
 レディングに着いたときには、
 誰一人、
 そこを、素通りできる状態では、ありませんでした。
 
 もう、ここからは、
 約1時間で、シャスタまで、着けるはずです。
 
 この時点で、
 すでに、夜の9時。
 
 宿に電話を入れ、
 状況を伝えると、
 遅くなっても、大丈夫とのこと。
 
 安心して、ゆっくりと、
 夕飯を食べることにしました。
 
 
 ここまで、
 アジア料理は、
 セドナでの、タイ料理、一度のみ。
 
 昼の、カップヌードルで、
 より、くっきりと、
 アジアンを食べたくなっていました。
 
 そこで、
 アメリカに来て初めて、
 中華を食べることにしました。
 
 といっても、
 もう、時間も時間ですし、
 町の規模からして、
 探しても、さほど、チャイニーズは無いのでは。
 
 そう思い、
 チェーン店である、
  " Panda Express "
 にしてみることに、しました。
 
 考えれば、
 もう、夜の9時。
 
 着いてみれば、
 スーパーなどは、閉まっているところが多く、
 
 チェーン店とはいえ、
 目的の、中華屋さんが、開いていてくれて、
 ありがたい限りでした。
 
 僕たちは、みな、
 主食を、「焼きそば、玄米、白米、チャーハン」から選べ、
 それに、好きなおかずを、2種類選べるセット、にしました。
 
 店員さんが、
 麺も、ごはんも、おかずも、
 すべて、大盛りで、よそってくれて、
 皿から、こぼれんばかり ...


 
 それを、みな、
 取り憑かれたかのように、
 かき込み、ほお張り、流し込んでいました。
 
 味は、
 正直、
  「もし、これを、日本で食べたとしたら ... 」
 という感じではありましたが
 
 (これも、あくまで、「個人の感想」です)、
 
 でも、このときは、
 みな、大満足で、
 こころから、エンジョイしました。
 
 
 さあ、もう、
 あとは、無事に、宿に着くだけ。
 
 そして、そこは、
 もう、マウントシャスタです。
 
 時間にして、
 ここからは、1時間ほど。
 
 最後の、一踏ん張りです。
 
 ところが ...
 
 この「一踏ん張り」が、
 大変でした。
 
 僕にとっては、
 それが、
 「一」では、ありませんでした。
 
 
 はじめは、
 食事にも満足し、
 休憩も取れて、一息つけて、
 順調そのものでした。
 
 ところが、
 割とすぐに、
  「あれ、やばいな」
 と、感じました。
 
 普段、その気配すら感じることが無いほどの、
 大物の、どっしりとした、重々しいほどの、
 『睡魔様』が、
 
 足音を立てて、一歩ずつ、着実に、
 近づいて来ていることを、感じたのです。
 
 それも、結構な速さです。
 
 そして、その剛腕は、
 一気に、僕の頭を、つかみました。
 
 ビックリするほどの眠気が、
 僕の脳の内側から、
 僕を乗っ取りにかかりました。
 
 それは、
 僕の意思力ごときには、
 とても抗えないほどの、猛者でした。
 
 勝敗は、
 あっけなく、つきました。
 
 僕は、
 『睡魔様』の配下に下ることになりました。
 
 ふっと傾き終わった、
 自分の頭の動きに、気づき、
 
 車を運転中ながら、
 「『船』を漕いでいる」ことに、
 気づきました。
 
  「あっ、だめだ」
 そう、認識できたときには、
 もうすでに、二漕ぎ目に、入っていました。
 
  「あぁ、このまま、漕ぎ続けてしまいそうだ ... 」

 恐るべき速さで、遠のく意識の中で、
 
 かろうじて、
  「やばい、ねむい ... 」
 という音を、発することが、できていました。
 
 そして、それを、
 幸いにも、裕子さんが耳にしてくれていました。
 
  「大丈夫? 運転、代わろうか?」
 
 その声を聞いて、
 いったん、『睡魔様』の元を離れることができ、
 
 状況を、
 裕子さんに伝えることができました。
 
 その後は、
 裕子さんが、
 音楽を聴かせてくれたり、
 肩をもんでくれたり、
 声をかけてくれたり、
 
 さまざまな方法で、刺激を与えてくれて、
 どうにかして、
 醒まさせてくれようと、してくれました。
 
 
 思い返してみれば、
 その日、
 
 朝4時半に起きて、
 トレッキングをして、
 
 そして、午後には、
 約8時間にもおよぶ、長距離ドライブ。
 
 疲れていて、当然でした。
 
 ところが、
 そこまで、ずっと、
 強行軍での移動が、当然だったこと、
 
 旅行をしている・アメリカに居るという興奮で、
 神経が高ぶっていたこと、
 
 そんなことなどで、
 「自分が、疲れている」という自覚が、
 まったく、ありませんでした。
 
 そして、そこに、加わった、
 満腹感。
 
 眠くなって、当然でした。

 
 ただ、
 この眠気、生半可ではありませんでした。
 
 裕子さんの、あらゆる協力も、
 この『睡魔様』には、痛くも痒くもないようでした。
 
 僕は、着実に、配下に下っていき、
 そして、
 もう、戻って来られないところまで、行ってしまいました。
 
 105kmほどの、制限速度だったと思いますが、
 そんな、高速道路の上で、
 僕は、たびたび、60kmほどまで、
 速度を落としてしまっていました。
 
 上り坂に入っていたとはいえ、
 遠のく意識で、
 アクセルを踏み込む、足の力が抜けていき、
 何度も何度も、速度を落としました。
 
 その度に、
 裕子さんが、大きな声をかけてくれて ...
 
 そんなことを、
 何度も何度も、繰り返していました。
 
 横に居た、裕子さんは、
 相当、怖かったことと思います
 (ごめんなさい)。

 また、
 そのとき、僕の車を追い抜かすことになった、
 多くの車のドライバーさんたちは、
 さぞ、運転しづらかったことでしょう
 (みなさん、ごめんなさい)。
 
 
 そんな中にも、
 すこし、意識が強まったり、
 という時間もあり、
 
 高速を降りる地点が近づいていることは、
 把握できていました。
 
 そして、その地点で、
 間違えること無く、
 降りて、
 
 一般道に、入ることができました。
 
 もう、ここからは、
 宿まで、10分ほどだと思います。
 
 一安心です。
 
 ところが。
 
 ここから、
 もう一度、
 『睡魔様』の、最後の抵抗に、やられてしまいます。
 
 もう、戦いも、最終盤。
 機会が限られていることを、
 敵も、分かっていたようです。
 
 最後の猛攻を、仕掛けてきました。
 
 その攻撃に、
 僕も、完全に、撃沈。
 
 道路の上で、
 車を、完全に、停めてしまっていました!
 
 そのとき、
 後ろからは、
 トラックが一台、
 高速で近づいて来ていました!
 
 慌てて、
 路肩に、車を寄せ、
 トラックをやり過ごし、
 
 ここで、もう一度、
 意識を取り戻しました。
 
 これで、完全に、
 『睡魔様』との戦いも、終焉しました。
 
 いったん、「完敗」したことにより、
 戦いが終わり、
 その結果、
 『結果として』、「勝つ」ことができました。
 
 興味深い体験でした
 (なんて言ってて、ごめんなさい、裕子さん)。
 
 
 最後、
 まったく街灯などの明かりが無い、
 真っ暗闇の中を、
 
 宿に向かって、入っていく道を見つけるのに、
 とても手間取りましたが、
 
 でも、どうにか、
 宿にたどり着ことができました。
 
 車を降りると、
 煌めく星たちが、
 まばゆく、見えていました。

 空気は、
 すこし特有の、
 重く、湿った感じがしていました。
 
 そのとき、時刻は、
 すでに、
 夜中11:20に、なっていました。













2016年11月2日水曜日

2016アメリカ旅行13 ヨセミテ国立公園4 滝・トレッキング


 翌朝、
 僕は、4時半に、ベッドから起き出し、
 
 5時前、
 まだ暗がりの中を、
 一人、ロッジを後にしました。
 
 この日は、
 もう、ヨセミテ最終日 ...
 (といっても、そもそも、2日間しかありませんが ^^; )
 
 次の目的地は、
 いよいよ、マウントシャスタ! なのですが、
 そこまでは、ここから、
 これまた、車で、7〜8時間ほどの、距離です。
 
 今夜は、シャスタ泊なので、
 夜までに、到着するには、
 少なくとも、昼食後には、
 ヨセミテを発たなければなりません。
 
 そこで、午前中は、
 トレッキングを、しっかりと満喫することにしていました。

 
 ニュージーランドで、
 ミルフォード・トラックやルートバーン・トラックなどの、
 世界に名だたるトレッキングコースを歩いたり、
 
 その他、トンガリロやスチュワート島などでも、
 山小屋に泊まったりしながら、ルートを踏破した体験などから、
 
 海外での、トレッキングが、
 その地の自然を堪能するのに、もってこいの方法の一つであることを、
 体感していました。
 
 そこで、
 アメリカ随一の「トレッカーの楽園」、ヨセミテでも、
 美しいルートを歩くことを、
 出発前から、何よりの楽しみにしていました。
 
 事前に調べてみると、
 トレッキングコースの各所で、
 素晴らしい光景が見られることが、
 写真とともに、紹介されていて、
 
 それらを目にした僕は、
  「これは、歩かねば!」
 と、心高ぶらせていました。
 
 しかしながら、
 子どもたちがいっしょでも、歩けるようなコースでは、
 その「内容」が、少々、残念なのです。
 
 せっかくの、雄大な、アメリカ大陸。
 その、随一の、トレッキング地。
 
  「少しでも、本格的なルートを歩きたい」
 そんな想いでした。
 
 どうしたものかと、
 思い悩んでいるとき、
 
 そんな、僕の想いを、裕子さんが、酌んでくれて、
  「子どもたちの面倒は、見るから、
   一人で、歩いてきていいよ」
 と、
 言ってくれていたのでした。
 
 ここまで、
  「早起きして、長距離移動」
 ということが、続いていたので、
 
 この日は、裕子さんと子どもたちは、
  「ゆっくり起きて、
   ゆっくり朝食をとって、
   そして、前日大喜びだった、川遊びをする」
 というプランになりました。
 
 おかげで、僕は、
 気兼ねなく、心置きなく、
 トレッキングをできることになりました。
 
 
 とはいえ、
 午後一には、ここを発たなければならないので、
 時間的には、5〜6時間のコースが、目一杯。
 
 「一日がかり」以上のコースは、
 諦めざるをえません。
 
 そこで、
 半日コースの一つ、
 
 マーセド川を、上流に遡(さかのぼ)り、
 ヴァーナル滝(Vernal Fall)とネヴァダ滝(Nevada Fall)を、
 上から眺め、そして、帰ってくる、
 
 " Vernal Fall and Nevada Fall Trails " を、
 歩くことにしました。
 
 ルートそのものは、
 距離 5.4マイル(8.7km)、
 高低差 2000フィート(610m)、
 時間は、往復で、ちょうど、5〜6時間のコースです。
 
 それに加え、
 泊まっていたロッジから、スタート地点までが、
 高低差無しの、約1km(往復2km)の距離でしたので、
 
 その時間に出れば、
 午前中には、確実に、ロッジに戻り、
 荷造り、荷物積みを済ませても、
 昼時には、昼食を食べられる算段でした。
 
 夏でも水量のある、マーセド川の流れが、
 それぞれ、97mと181 mの落差、降り降りる、
 二つの滝を、
 
 往きは、そのすぐ横を上って行き、
 ときに、水しぶきを浴びながら、
 その迫力を全身に感じ、
 
 上り切ったところでは、
 その滝口を、間近に覗き込み、
 落ち降りゆく流れを見つめ、
 
 帰りには、少し離れた所から、
 それぞれの滝の全景と、
 そのまわりの巨石群などを眺める、
 
 そんな、
 手軽ながら、ヨセミテをたっぷりと味わえる、
 僕にとっては、最適ともいえるルートでした。
 
 
 薄暗がりの中、歩きはじめたときには、
 まだ、空には、星が煌(きら)めいていましたが、
 
 でも、
 カメラには、はっきりとは、収まらないものの、
 すでに、肉眼では、ハーフドームが、しっかり捉えられていました。


 
 多くの人々が、いまだ、寝静まっている、
 規則的に並んだ、常設テントの横を、
 静かに、急ぎ足で、すり抜けるとき、
 
 なにか、自分が、「特別のこと」をしているかのように感じ、
 思わず、笑みがこぼれていました。
 
 静かな、人気のない、暗がりの道を、
 迷うこと無く、ルート入り口まで進んで、
 ようやく、人々と出会うようになりました。
 
 数は少ないものの、
  「涼しいうちに、人の少ないうちに、静かなうちに、
   このルートを、楽しみたい」
 という人々は、
 
 僕と、似た考えを持っているからなのか、
 出会っても、ただ、笑顔を交わすだけか、
 ただ一言、" Mornin' " と発するだけかで、
 
 黙々と、
 しかし、幸せそうに、歩いていて、
 
 自分の行動に、
 あるいは、周りの自然に、
 しっかりと、意識を合わせている風で、
 
 その人々の存在が、
 とても心地よかったです。
 
 おかげで、
 僕も、トレッキングに、ヨセミテの自然に、
 すっきり、入りいることができました。
 
 
 橋を渡って、ルートに入ると、
 しばらくで、ふたたび、橋を渡ります。
 そこから、登りがスタートです。
 
 ここで、
 トイレと、水の補給を済ませました。
 
 勾配は、どこも、さほどはきつくはなく、
 ペースを守りさえすれば、
 汗もかかず、息も切れず、
 快適に、楽しんで、進むことができました。
 
 いま調べてみると、
 標高は、
 スタート地点が、4,000フィート強(約1,220m)、
 最高地点、ネヴァダ滝の上で、6,000フィート弱(約1,830m)。
 
 このくらいだと、
 普段、「標高6m」のところに住んでいる僕でも、
 歩くだけなら、
 息が切れたりは、しないんですね。
 
 荷物も、ウエストバック一つに、
 携帯、カメラ、雨具、水と、最小限にしたため、
 汗をかくことも無く、
 そして、とても自由でした。
 
  「人生そのものも、
   最小限の持ち物で、いいんだよなぁ ... 」
 と、
 感じ入りました。
 
 
 まず、
 ヴァーナル滝の横を、上がって行きます。


 
 そのときは、風もなかったため、
 水しぶきに濡れることはありませんでしたが、
 
 風量・風向しだいでは、
 濡れながらの、登坂になるようで、
 
 このルートには、
  " Mist Trail " (霧道)
 という名称が、付けられています。
 
 それだけ間近に、滝を仰ぎながらの、
 登坂になります。
 
 途中には、
 岩の割れ目を進むような、
 小型の「斎場御嶽」のような箇所も、ありました。



 
 登り切ると、
 滝口の、すぐ間近まで、迫ることができます。


 
 轟音をあげて落ちる水の、
 力強さを、身体の中心で、感じました。


 
 このころには、
 岩肌の上方部には、
 朝日が射してきていました。


 
 今日も、変わらず、好天であることを、
 改めて、認識しました。
 
 
 続いて、道は、
 川沿いを、しばらく平坦に進み、
 そして、開けた場所を、ゆったりと、登って行きます。
 
 その後、平坦になり、樹々に覆われ、
 また、登り、また、開け ...
 
 そんなことを、幾度か繰り返します。
 その間、急な登りは無く、
 徐々に徐々に、上がって行く感じです。
 
 そのうちに、
 樹々の間の先に、
 次なる滝が、見えてきます。


 
 なにか僕には、" Lord of the Rings " を思い出させるような、
 樹の道を通り抜けると、
 すぐに、滝の真横に出ます。



 
 今度は、
 滝までの距離が、若干、離れています。


 
 しかし、
 滝そのものは、先ほどよりも、落差があって、
 「迫力」としては、劣らぬものがありました。


 
 滝の横は、ほぼ、
 その落差分、一気に、登ります。
 
 毎年、大勢の人々が登るルート用に、
 しっかりと、石が組まれた、
 歩きやすい、道でした。



 
 
 登り切ると、
 その先には、やはり、橋がありました。
 
 その上から眺めると、
 川は、すぐそこで、滝へと変貌していました。


 
 右側に回って、
 滝口に近づいてみると、
 
 水が、ものすごい勢いで、
 引力に、引き摺り下ろされていました。
 


 吸い込まれそうな迫力に抗(あらが)い、
 手すりを掴んで、見ていましたが、
 
 高所恐怖症ぎみの僕には、
 正視していることが、辛いほどでした。
 
 
 帰りには、
 さきほどの、水が掛からんばかりの、
 川沿いの " Mist Trail " ではなく、
 
 山側のルート、
  " John Muir Trail " を、歩きました。
 
 こちらからは、
 川・滝まで、距離があったために、
 遠景で、それらを眺めることができ、
 
 また、高い位置から、見晴らしがきくため、
 ヨセミテらしい、岩々をも、
 同時に、眺めることができ、
 
 先ほどとは違った風景を、
 楽しむことができました。



 
 また、
 こちらは、より山道なせいか、
 
 先ほどは、目にすることが無かった、
 花々や、動物たちにも、
 ふれることができました。

個人的に堪らない「オダマキ」が、野生で!
「幸せの青い鳥」ステラーカケス(Steller's Jay)

 もちろん、
 最後のは、「野生」ではなく、
 自力で登れない人を運ぶための、
 使役馬です。
 
 
 結局、好天に恵まれたおかげもあり、
 順調に、そして、楽しく、
 トレッキングを終えることができました。
 
 「その、一部」ではありましたが、
 ヨセミテを、しっかりと、身体全体で、
 味わうことができました。
 
 ルートそのものは、
 4時間で、歩くことができ、
 
 ロッジに戻ったときには、
 裕子さんや、こどもたちは、
 まだ、朝食をエンジョイしているところでした。
 
 
 その後、みなが、川遊びに出かけている間、
 一人、休憩を取り、荷物積みをし、
 
 戻ってくると、早々に、チェックアウトを済ませ、
 昼食をとり、
 
 みな、名残惜しくも、
 大満足で、
 ヨセミテを、後にしました。
 
 最後、バレーを離れる前には、
 ヨセミテ滝を、
 滝壺近くから、仰ぎ見ました。


 
 間近からは、
 上段、中段は、見ることができず、
 そして、
 やはり、水量が少なかったこともあり、
 
 午前中に目にした滝と、比較してしまい、
 少々、残念な気持ちも、湧きました。
 
  「なんとも、贅沢な ... 」
 北米一の落差を誇る滝を、目の前に、
 そんなことを思う自分を、笑ってしまいました ^^ 。
 
 
 さあ、
 これから、午後一杯、夜まで、
 たっぷりと、時間をかけて、
 
 カリフォルニア州の北端まで、
 車で、駆け上がって行きます。
 
 そこには、
 今回の旅の、一番の目的である、
 
 荘厳な霊峰が、
 そびえているはずです。









2016年11月1日火曜日

2016アメリカ旅行12 ヨセミテ国立公園3 グレーシャーポイント


 ヨセミテバレーを出て、1時間弱で、
 無事に、
 グレーシャーポイント(Glacier Point)に着きました。
 
 昼間の渋滞は、
 予想どおりに、解消されていて、
 すんなりと、たどり着くことができました。
 
 そして、 着いてみても、
 人の数は、「混雑」というほどではなく
 (それでも、やはり、多くの人々で、賑わっていました ^^ )、
 駐車場にも、すぐに、停められて、
 
  「このような流れになって、良かった」
 と、
 改めて、思いました。

 
 グレーシャーポイントは、
 ヨセミテ随一の、「展望ポイント」で、
 
 ヨセミテバレーの、外にあり、
 ヨセミテバレーの、縁(ふち)にあります。
 
 ヨセミテバレーから、
 車で、約1時間かけて、
 およそ1,000m、上って行った、
 
 バレー(谷)を取り囲む、
 断崖の、縁の、一箇所です。
 
 なので、
 ヨセミテを、遥(はる)か、見渡すことができる、
 と同時に、
 ヨセミテバレーを、真上から、見下ろすことができます。
 
 車がないと、
 なかなか、訪れようとは思わないかもしれませんが、
 ヨセミテに行かれた方は、
 ぜひ、訪れることを、強く、お薦めいたします ^^ 。
 
 特に、子どもが居る場合などは、
 トレッキングなどが、難しいと思いますので、
 歩く必要なく、絶景が見られる、
 ここ、グレーシャーポイントは、
 外せないばしょでは、と、思います。
 
 
 さて、
 ヨセミテバレーを出たのが、遅かったので、
 グレーシャーポイントに着いたときには、
 もう、陽射しは、横向きでした。
 
 まず、目に入ってきたのは、
 ヨセミテの象徴、
 ハーフドームでした。
 
 横からの陽ざしを受けた、
 ハーフドームを、
 真横から、ほぼ同じ高さから、
 眺めることができました。


 
 横から眺めてみると、
 ハーフドームは、
 シャチそっくりでした! ^^


  「丸い目」があり、
 腹側は白く、
 まるで、愛らしいシャチそのもの ^^

 その、ハーフドームを、
 陽が当たらなくなり、
 周りが、
 オレンジから、薄紅くなるまで、
 ずっと、眺めていることができました。



 
  「ほんとうに、ほんとうに、
   この時間に来る『流れ』になって、良かった!」
 
 こころから、そう、思いました。
 
 陽ざしは、
 変わらず、強烈なままの、一日でしたので、
 
 エルキャピタンの横に、
 沈み行くときには、
 太陽は、鮮烈な輝きを置き土産に、
 消えて行きました。


 
 
 グレーシャーポイントから覗くと、
 眼下には、ヨセミテバレーが、一望でき、
 
 そして、すぐ真下には、
 今日、僕たちが泊まるロッジが、見下ろせました。
 
 しかし、
 その高低差、975m!
 
 覗き見るときの怖さと、
 「すぐ真下」ながら、約1,000mの距離とで、
 
 どの建物であるかは、
 確認できないほどでした。




 その分、
 見晴らしは、最高でした。
 
 日が沈み、
 薄暗くなってからも、
 飽くことなく、ずっと、
 
 刻々と変わりゆく、色彩や明度を味わいつつ、
 ヨセミテを、眺め続けていました。
 
 そのころには、
 あの、暑かった気温も下がり、
 肌にも、心地よさが、沁み込んできていました。










2016年10月21日金曜日

津留さんお墓参り2016


 昨日、
 まるで、夏を思わせるような、
 気温と陽ざしの中、
 
 裕子さんといっしょに、
 津留さんのお墓参りに、
 行ってきました。
 
 いつものように、
 お花を供え、お線香をあげて、
 手を合わせてきました。
 
 
 そういえば、
 津留さんのお墓の前で、
 
  「安らかにお眠りください」
 とは、
 言ったことが、ないですね。
 
 津留さんが、
 「安らかではない」はずがないし、
 「眠っている」わけがない、
 と、
 思っているからですね ^^ 。
 
  「おかげさまで、このように生きています」
 と、
 感謝を伝えました。
 
 前稿のとおり、
 それを、『そこ』で、言う『必要』は、ないけれども、
 
 でも、
 『そこ』で言うと、
 『自分』の気持ちが、
 スッキリ・くっきりします。
 
 それをしに、
 行ってきました。
 
 
 お墓に行って、気にとまったことが、
 一つ、ありました。
 
 津留さんの墓石の、すぐ横に、
 たんぽぽの「頭花」(綿毛の集まったもの)が、
 ひとつ(一輪?)、ありました。
 
 それが、
 津留さんの墓石に、
 垂れかかるように、ありました。
 
 そのことが、
 気にとまりました。
 
 
 ちょうど、先週、
 個人セッションに、
 来てくださった方が、
 
 たんぽぽの「頭花」を使った、
 たとえ話を、
 聞かせてくださっていたのです。
 
 その内容は、
 
  「ふつう、人は、
   ティッシュを、一枚一枚、取るように、
   『ブロック』を、とっていくが、
   
   『覚醒状態』になると、
   たんぽぽの頭花を、ふーっとするように、
   一吹きで、一気に、
   『ブロック』が、とれてしまう」
 
 という、ものでした。
 
 インドの覚者さんの使われている、
 たとえ話のようです。
 
 それを、お聞きしたときに、
 
  「たしかに、
   そういうものなのだろうなぁ。
  
   そして、
   僕がお手伝いしているのは、
    『ティッシュを、一枚、一枚、取ること』
   だし、
  
   僕自身の浄化も、
    『ティッシュ、一枚一枚』
   だなぁ」
 
 と、思ったのです。
 
 ちょうど、
 そんなことを聞き・思った翌週に、
 そのような光景を目にしたので、
 
 そのことに、
 意識が向きました。
 
 そして、
  「面白いものだなぁ」
 と、
 感じました。
 
 
 津留さんは、
 一般的に言えば、
  『たんぽぽ』
 の状態だったでしょうね。
 
 そして、
 実際、
 多くの『ブロック』を、
 
 たんぽぽの種を飛ばすように、
 ふーっと、
 一息で、飛ばしてしまったのでしょうね。
 
 そんなことを、
 象徴しているように、感じられました。
 
 
 しかし、
 同時に、
 
 綿毛がしっかりと残っていた、
 津留さんのお墓の横の、
 たんぽぽの頭花を、目にして、
 
  津留さんといえども、
  まだまだ、手放せていない『ブロック』だらけだった
 
 ということを、
 象徴しているようにも、感じられました。
 
 このことは、実際、
 津留さん自身が、
 講演会で、言っていたことですし、
 
 冊子『浄化の旅』には、
 晩年、日々、浄化を続けていた様子が、
 書かれています。
 
  「『ブロック』だらけで、いいじゃない。
   『人間』だもの」
 
 そう、
 津留さんが言っているようにも、感じられました。
 
 
 その後、
 墓参りを済ませ、
 墓地を後にしたとき、
 
 もう一つ、
 考えが浮かびました。
 
 それは、
 比較的、リアルに、
 津留さんが語りかけてくれているような、
 感じがしました。
 
  「でもさ、
   『ふー』って、吹き飛ばしちゃっても、
   いいんだよ ^^ 」
 
 そんな声が、
 聞こえるかのような、感覚でした。










2016年10月17日月曜日

津留さん17回忌


 今日は、
 津留さんの命日。
 
 亡くなって、16年が経つので、
 ちょうど、
 「17回忌」ということに、なりますね。
 
 当時をご存知の方には、
 時の経過というものに、
 感慨深いものがおありなのでは、
 と、推察いたします。
 
 
 さて、昨日は、
 津留さんの命日を前に、
 津留さん交流会を行いました。
 
 そして、今日は、
 募集していた、個人セッションへの、
 お申し込みがありませんでした。
 
 そんな流れから、
 昨夜、妻と二人で、
  「じゃあ、津留さんのお墓参りに行こうか」
 と、話していました。
 
 ところが、
 今朝、起きてみると、
 屋根を激しく叩きつけるほどの、
 雨
 
 (天気予報を知りませんでしたので、
  ビックリしました)。
 
 しかも、
 朝のうちに、終わらせるべき用事が、
 雨ということもあり、
 予定より、長引きました。
 
 午後からは、
 別の用事があったため、
 その前に、
 お墓参りをしようかと、思っていたのですが、
 
 そんなわけで、
 どうも、時間的にも、
 そして、天候的にも、
 どうやら、できそうもありません。
 
  「それじゃぁ、まあいいか」
 と、いうことに、なりました。
 
 そのとき、
 津留さんが、
 
  「私は、お墓には居ません」
 と、
 言っているように、思いました。
 
 確かに、そのとおり、
 ですよね。


 でも、
 僕は、
 津留さんのお墓に行くと、
 
 何か、普段は、漠然と感じている、
  「津留さんへの、感謝の気持ち」のようなもの
 を、
 より、明確に、認識できるように感じます。
 
  「津留さんという存在」
 を、
 より、はっきりと、感じられるような気がします。

  この活動をしている上で感じる、
  自信の無さや、戸惑い、不安
 といったものを、
 なにかスッキリと、させることができます。
 
 僕にとって、
 津留さんのお墓に行くことは、
 「僕にとって」、
 気持ちよく、楽しく、ありがたいことです。
 
 
 なので、
 そのうち、天気のいい日にでも、
 お墓参りに、行ってこようと思っています。









2016年10月6日木曜日

2016アメリカ旅行11 ヨセミテ国立公園2 ヨセミテバレー


 ヨセミテバレーには、
 昼前に、
 到着しました。
 
 まず、
 バレーの中には、入り入らずに、
 
 もう一つある、別の出入り口から、
 いったん、
 外に出ようとします。
 
 そこに、
 展望所、トンネルビュー ( Tunnel View ) があります。
 
 そこからは、
 ヨセミテバレーの様子が、一望できます。
 


 まず、
 手前、左手には、
 エルキャピタン( El Capitan )の巨石が、
 威圧するような存在感で、
 せり出しています。


 
 その向かい側、
 向かって右手には、
 ブライダルヴェール滝(Bridalveil Fall)も、
 見えています。


 
 そして、なにより、
 正面奥には、
 
 今度は、
 ついに、正面から、
 ハーフドーム( Half Dome )を、
 見ることができました。
 


  「ついに、来た!」
 そう、感じました。
 
 しばし、その場から、
 『ヨセミテ』を、
 眺めていました。
 
 (それにしても、
  いま、こうして、改めて、写真を見ていても、
  本当に、いい天気ですねぇ。
  
  好天に恵まれて、
  おかげで、このように美しい景色を見られたことに、
  こころから、感謝です。)
 
 
 さて、
 時間的には、
 ちょうど、お昼。
 
 バレーの中に入っていって、
 ランチをするには、
 ちょうどいい時間です。
 
 ですが、
 僕らは、ここで、
 
 限られた滞在時間で、
 『効率的』に、
 ヨセミテを満喫するために、
 
 そのまま、
 さらに、外に出て行って、
 もう一つの展望ポイント、
 
 グレーシャーポイント(Glacier Point)へ、
 先に、行ってしまうことにしました。
 
 グレーシャーポイントへは、
 トンネルビューからでも、
 片道1時間近く、かかりますので、
 
 サッと見てきたとしても、
 戻ってくると、
 午後3時近くになっている計算です。
 
 こどもたちは、
 間違いなく、
 お腹をすかせてしまうことでしょう ^^; 。
 
 それでも、
 バレーの中を、行ったり来たりする『無駄』を、
 省きたいと考えました。
 
 そこで、
 昼食のことは、置いておいて、
 
 僕の独断で、
 
 そのまま、
 グレーシャーポイントへ、向かうことにしました。
 
 ところが。
 
 グレーシャーポイントへ向かって、
 20分ほど、進んだところだったと、思います。
 
 車の渋滞が、突然、現れ、
 そこに、レンジャー(ヨセミテ国立公園のスタッフ)が、居ました。
 
 車を、一台一台、さばきながら、
 ドライバーに向かって、
 何か、説明をしています。
 
 僕の番になりました。
 
  「いま、展望所は、たいへんに混んでいて、
   車は、この先には、進めません。
   
   すぐそこに駐車をして、
   シャトルバスで、展望所まで往復するか、
   さもなければ、後で、もう一度来てください。
   
   午後2時過ぎには、
   この混雑も、緩和される見通しです。」
 
 何か、
  「『頭』で『計算』して、
   無理して、必死に、効率的に、
   動こうとしたことを、
   難なく、突っぱねられた」
 感じがしました。
 
  「流れ」に、「すべきこと」に
   修正させられた
 気がしました。
 
 結局、かえって、
 そこまでの往復の時間を、
 無駄にしてしまった格好です ^^; 。
 
 大人しく、引き返し、
 バレーで、昼食とすることにしました。
 
 
 お昼は、みなで、
 ハンバーガーを、食べることにしました。
 
 それにしても、
 バレーの中は、やはり、混んでいます。
 
 道も、2車線もあるのに、
 車が、びっしりです。

(この写真の、両端1車線ずつは、駐車帯です)

 途中、
 エルキャピタンや、ヨセミテ滝を、
 窓越しに、眺めることができたのですが、



 
 幸か不幸か、
 渋滞の、ノロノロ運転のおかげで、
 ゆっくりと、眺めることができました。
 
 駐車場に着いても、満杯で、
 停めるのにも、
 けっこうな時間がかかりました。
 
 そんなこんなで、
 みな、ずいぶんと腹ぺこで、
 お昼ご飯となりました。
 
  「グレーシャーポイントに、行けなくて、
   よかったなぁ」
 と、つくづく、思いました。
 
 
 お昼ご飯は、
 ハンバーガーを買って、
 食べることにしました。



 僕は、
 ターキー(七面鳥)のバーガーにしました。
 
 アメリカでは、
 サンドイッチなど、
 よく、ターキーが売られていました。
 
 ニュージーランドでの、
 クリスマスや感謝祭で、
 とても美味しいターキーを食べた経験から、
 
 選択肢に「ターキー」があるときには、
 迷わず、それを選んでしまいます。
 
 日本では、
 なかなか、出会えないですしね。
 
 ただ、
 アメリカのターキーは、
 
 個人的な印象としては、
 少々、パサついていて、
 味(うまみ)も、少々、薄いように感じ、
 少々、残念でした。
 
 でも、
 ハンバーガーとしては、
 十分に美味しく、味わえました。
 
 
 ところで、
 ハンバーガーを食べ始める前のことでした。
 
 隣のテーブルに座っている少女が、
 僕たちの席のほうを見つめては、
 ニコニコとしていることに、気づきました。
 
 はじめは、
 うちの娘の仕草・行動などを、
 おもしろがって、見ているのかと、
 思ったのですが、
 
 よくよく、その視線をたどり、
 その、「柔らかな」笑顔を見ていると、
 そうではないことが、分かりました。
 
 その視線の先には、
 リスがいました。
 
 僕たちのテーブルの下に、
 リスが、居たのです。
 
 リスは、
 テーブルからテーブルへと、走り回り、


 
 エサを手に入れると、
 一部は、その場で食べ、
 一部は、ほほに貯めて、
 巣に運んでいるようでした。
 
 ここでは、
 動物にエサを与えることが、禁じられているので、
 
 誰も、
 食べ物をあげてはいないのですが、
 
 こどもは、どこの国でも、
 食べこぼしてしまいますよね。
 
 それをねらって、
 テーブルからテーブルへと、
 ひっきりなしに、
 捜索をしているようでした。
 
 だからか、
 こどもが居るテーブルには、
 何度も何度も、出現していました。
 
 僕たちのテーブルにも、
 娘の食べこぼし目当てに、
 何度も、やって来てくれました ^^ 。
 
 娘は、
 初めて目にする、野生のリスに、
 しかも、こんなに間近で見られるリスに、
 その、愛らしい様子に、
 一瞬で、虜(とりこ)になってしまいました。


 
 普段は、
 もう、無心で、食事をほおばるのに、
 
 このときは、
 リスが気になって気になって、しかたありません。
 
 リスを見つつ、リスの写真を撮りつつ、
 普段の倍以上の時間をかけて、
 昼食を終えました。
 
 
 ここで、
 時間は、ちょうど、午後2時となりました。
 
 ホテルに、チェックインできる時間です。
 
 そこで、
 まず、ホテルに行って、
 荷物を下ろし、
 
 それから、
 改めて、
 ヨセミテを観光することにしました。
 
 ホテルの駐車場に着くと、
 まず、鹿たちが、お出迎えしてくれました。
 
 柵越しとはいえ
 (しかも、「柵」といっても、ただのロープ ^^ )、
 ほんの3m足らずの距離のところに、
 慌てる素振りも無く、横たわる、鹿。




 
 ヨセミテでの、動物の「濃さ」を、
 ここでも、さっそく、実感しました。

 
 ホテルは、
 今回、ロッジを取ることができました。
 
 ご覧のとおりの、
 とても簡素な外見ですし、


 
 実際、中も、
 このように、簡素でした。


 
 でも、
 車が渋滞して、動けなくなるほどの、
 人気のヨセミテバレーの中に、
 
 しかも、
 「簡素」とはいえ、
 僕たちにとっては、十分に清潔で、
 
 しかも、
 バス・トイレ付きの施設に泊まれて、
 
 とてもラッキーだったと、
 思っています。
 
 事前に、ネットで見ていた以上に、
 きれいで、清潔で、
 雰囲気のある施設に、
 
 一同、
 改めて、テンションも上がりました ^^ 。
 
 
 宿の様子も確認でき、荷下ろしもできたところで、
 安心して、改めて、
 ヨセミテ観光に出かけました。
 
 ここまで、配慮はしてきましたが、
 しかし、基本的には、ずっと、
 大人の都合を優先させてきましたので、
 
 ここでは、まず、
 子どもたちが喜ぶであろうことを、
 たっぷりと、することにしました。
 
 車で、宿を出ると、
 やはり、さっそく、
 車の渋滞の列です。
 
 その、「列の中」から、「窓越し」の観光をしつつ、
 往き道に、当たりを付けた辺りに、向かいました。
 
 車を停めたのは、
 ヨセミテ滝( Yosemite Falls )の前。
 
 北米大陸で最大の落差(739m)を誇る滝を、
 そこからは、正面に、
 (ほぼ)全景、見ることができます。


 
 冬に降った雪の、溶け出た水が流れる、
 その滝は、
 
 春から夏に向かって、
 だんだんと、水量を減らし、
 その幅を狭めていき、
 
 多くの年には、
 8月にもなると、流れが無くなり、
 滝そのものが、見えなくなる(無くなる)そうですが、
 
 幸い、僕たちは、
 その姿を、眺めることができました。

 
 ただ、
 そのときは、
 僕たちは、滝とは反対側に、歩いて進みました。
 
 向かった先には、
 当たりを付けていたとおりに、
 希望どおりの光景が、広がっていました。
 
 適度な深さ、
 適度な流速、
 そして、透明な水。
 
 そこには、川泳ぎをするには、格好の状態の、
 マーセド川( Merced River )が、ありました。


 
 水に手をかざしてみると、
 水温は、もちろん、冷たいものの、
 泳げないほどでは、ありません。
 
 しかも、この日の、快晴のヨセミテバレーは、
 午後2時を過ぎた時点で、
 確実に、摂氏35℃を超えるほどの、暑さでした。
 
 日本に比べれば、
 圧倒的に、湿度が低いため、
 「不快さ」は、さほど、無いものの、
 
 しかし、ある意味、
 「うだる」という表現は、当てはまるほどの、
 厳しい暑さでしたので、
 
 「冷たい」と感じる水の中に、
 子どもたちと一緒に、
 嬉々として、飛び込んで行きました。
 
 全身で、『ヨセミテ』に、浸かりました。
 
 皮膚すべてで、
 『アメリカ大陸』を、濃く、味わいました。
 
 『アメリカ』に来ている実感が、
 また一段、増しました。
 
 水深は、大人がちょうど、足が着くか着かないか。
 流れは、淀んで、緩やか。
 道からは離れていて、人も少なめ。
 
 期待していた以上の、
 絶好の場所でした。
 
 しかも、
 正面には、センチネルロック( Sentinel Rock )、
 
 振り返った後ろ側には、
 さきほどのヨセミテ滝が、見えています。
 
 そんな中、
 エルキャピタンによって陽が陰り、
 身体が冷えてしまうまでの、長い時間、
 
 たっぷりと、
 川遊びを堪能しました。
 
 子どもたちも、
 大満足の、様子でした。
 
 
 さあ、
 時は、夕刻。
 
 再び、
 グレーシャーポイントに向かう時間です。
 
 もう、間違いなく、
 渋滞も、解消されていることでしょう。
 
 水遊びで、すっかり疲れ果て、
 シートに座るや、眠り込んだ、子どもたちを連れ、
 
 改めて、
 車を、バレーの外に、進めました。