2017年4月4日火曜日

2017ハワイ旅行11 ハワイ島6 天然の水槽 カポホ・タイドプール( Kapoho Tide Pools )


 ハワイ島での、第1泊を終え、
 ハワイ島で迎えた、はじめての朝。
 
 僕たちが泊まった、場所、
 ハワイ島のプナ( Puna )地区は、
 
 ハワイ島の、北東部分に位置し、
 
 北東方向から吹き付ける、貿易風の影響で、
 海からの風、海からの雲が、
 常に、流れて来ていました。
 
 この日の朝も、
 絶え間なく、雲が流れ着き、
 
 陽ざしは、
 降ったり、降らなかったり、を繰り返し、
 
 そのたびに、
 緑の濃さが、色が、
 ひっきりなしに、変わっていました。
 
 
 湿度は、
 この地区では、少し、感じられますが、
 
 絶え間なく吹く、
 穏やかな風の影響と、
 
 「初夏」くらいの、
 気温の影響とで、
 
 不快な感じは、
 まったく、受けません。
 
 
 ちなみに、
  「『常夏』の楽園、ハワイ」
 と、
 形容されることの多い、ハワイですが、
 
 気温的には、
  「『常初夏』の楽園、ハワイ」
 の方が、
 より正確、
 
 という文章を、
 目にしたことがあります。
 
 僕が体験したのが、
 ハワイの冬だった、ということも、
 多分に、あるとは、思いますが、
 
 僕も、
 『常初夏』というのは、
 とても適した表現だと、感じました。
 
 
 そして、
 もう一つ、「ちなみに」。
 
 ちなみに、
 湿度が、少々ある、
 この、プナ地区ですが、
 
 ところが、
 僕たちが泊まった宿にしても、
 
 その他の、
 僕たちが訪れた場所にしても、
 
 蚊が、
 いませんでした。
 
 そのことを、
 宿のオーナーにも、
 質問・確認したのですが、
 
 やはり、
 ほとんど、いないのだそうです。
 
 要因としては、
 基本的には、
 溶岩の上に、薄い土の層がある、地域なので、
 
 水はけが、とても良くて、
 「水溜り」というものが、あまり無く、
 
 それゆえに、
 あまり、蚊がいないのではないか、
 とのことでした。
 
 僕の推測とも、一致していたので、
 おそらく、そうなのだと思います。
 
 これまでに、
 何度も、書きましたとおり、
 (たとえば、過去記事『 蚊、再び 』)
 蚊が、大嫌いの、僕としては、
 
 ますます、
  「常初夏の『楽園』、ハワイ」
 という表現が、
 ピッタリに、感じられました。
 
 
 なお、
 さらにさらに、「ちなみに」に、なりますが、
 
 ハワイ島では(ハワイでは)、
 先の、アカカ滝 で、一度、
 この後の、ナアレフで、一度、
 
 計二度、
 蚊に刺されました ^^; 。
 
 どちらも、
 さほど、痒くなく、
 腫れ上がったりも、しなかったので、
 
 日本人には、
 ある程度、耐性があるというか、
 馴染みがあるというか、
 そういう種類の、蚊なのだと思いました。
 
 
 さあ、
 ハワイ島で迎えた、最初の朝。
 
 やはり、ラナイ(ベランダ)に出て、
 ハワイの空気を、風を、
 全身で、感じながら、
 
 採りたて・絞りたての、
 フレッシュ・オレンジジュースを、飲みながら、
 
 フルーツや、サラダ、パンで、
 朝食を済ませました。
 
 短パンに、半袖シャツで、
 身体全体で、ハワイ島の空気に浸り、
 
 身体の内側に、
 ハワイ島で採れたものを、いただき、
 
  「憧れの、ハワイ島に、来た」
 感が、
 じわりと、高まり、深まるのを、
 身体に、許していました。
 
 
 前日の移動が、観光が、少々、密で、
 遅くまで、寝ていたことと、
 
 今朝も、ゆったりと、過ごしたこととで、
 
 すでに、
 時刻は、10時近くに、なっていました。
 
 今回の旅行では、特に、
 すべてが、ゆっくりの行動に、なりました。
 
 「旅行」って、
 事前に、頭で、考え・計画したよりも、
 必ず、時間がかかりますね。
 
  「楽しい時間は、早く過ぎる」
 から、だし、
  「想定していなかったハプニングが、起きがち」
 だから、だし、
  「行ってはじめて、知ること・知る場所がある」
 から、だし、
  「旅先では、どんなことも、興味深い」
 から、だし、
 
 とにかく、
 ポイントを絞ること、
 優先順位をしっかり、付けておくこと、
 そんなことが、重要だと、
 改めて、思いました。
 
 
 で、
 その日の、午前中。
 
 「優先順位」としても、トップに入れていた、
 「ハワイ島の海で、泳ぐこと」を、
 まず、することにしました。
 
 この、プナ地区は、
 若いハワイ島の中でも、
 さらに、若く新しい地域の一つなので、
 
 ビーチは、
 「サンゴの白砂」では、ありません。
 
 溶岩が、固まったまま、か、
 その溶岩が砕けた、「黒砂( Black sand )」か、
 どちらか、です。
 
 その点は、
 いわゆる「楽園」とは、少し、イメージが違うかも。
 
 この、「『いわゆる』との相違」は、
 この地区に暮らす、ヤナさんの、本、
 『 ヤナの森の生活 』にも、
 話のポイントとして、出てくる、話題です。
 
 でも、
 その、ヤナさんをはじめ、
 多くの人々が、
 
 『地上の楽園』を体現すべく、
 積極的に、「肩の力を抜いた、ナチュラルな暮らし」を、
 実践されている場所で ^^ 、
 
 そういう空気・雰囲気に満ちた、
 とてもユニークな場所です。
 
 そんな『楽園』において、
 事前に調べた中でも、
 宿のオーナーに推薦された中でも、
 最も、美しそうな海に、行くことにしました。
 
 
 カポホ・タイドプール( Kapoho Tide Pools )は、
 その名のとおり、
 カポホという場所にある、
 タイドプール、「潮溜まり」です。
 
 波・潮の影響で、
 削られ、抉(えぐ)られた、溶岩の海岸が、
 プールのように、なっていて、
 
 そのおかげで、
 その中では、
 外洋の波を、大きく受けること無く、
 ゆっくり、安心して、泳ぐことができます。


 
 しかも、
 おそらく、この、冬の時期だったからでしょうが、
 
 海の水は、決して、暖かくはなく、
 けっこう、冷たいのですが、
 
 陽の光に照らされて、
 潮溜まりの水は、少しですが、温められています。
 
 子どもと一緒の、僕たちにとっては、
 泳ぐには、絶好の場所でした。
 
 ただ、そのおかげで、
 塩分は、すこし、濃くなっていました。
 
 
 また、
 小魚たちにとっても、
 大きな捕食魚から、逃れて、
 安心して、暮らせる、『楽園』なのでしょう、
 
 数多くの、種類多くの、
 熱帯魚たちが、たくさん、泳いでいました。
 
 まさに、
 「天然の、熱帯魚の水槽」といった、体で、
 
 その中で、魚たちと一緒に泳いでいると、
 「水中の『楽園』」だ、と、
 感じました。
 
 水は、
 「イメージどおり」の、
 透き通った、透明な、水です。
 
 「ハワイ」とはいえ、
 場所や、時期や、天候によって、
 いつでも、どこでも、
 「どこまでも、透明な水」とは、いかないようですが、
 
 ここは、まさに、イメージどおりの、
 透き通った、煌(きら)めく、水でした。

(上空からの様子)

 耐水性のカメラは、持ち合わせていた無かったので、
 手持ちの写真には、
 水中の様子を撮ったものが、ないのですが、
 
 下のリンク先の、そのページにある写真は、
 まさに、
 僕たちが、見たままの、体験したままの、感じです!
 
 そこで、僕たちは、
 ハワイで、一番の、
 最高の、海水浴を楽しみました。
 
 " Snorkeling Kapoho Tide Pools "
 
 ちなみに、
 この、リンク先のページでは、
 カポホ・タイドプールのことを、
  " Amazing Spot But Hard To Find " (素晴らしいけど、見つけ辛い)
 と、書いていますが、
 
 そんなことはないので、
 ご安心を ^^ 。
 
 
 カラパナ・カポホ・ロード( Kalapana Kapoho Road )と呼ばれる、
 ハワイ州道137号線を、
 南(カラパナ方面)から、北(カポホ方面)に進み、
 
 アハラヌイ( Ahalanui )を越えて、さらに進むと
 急に、樹々な無くなり、溶岩だらけになります。
 
 1960年の1月13日。
 
 人々が生活し、畑だった、この土地から、
 突如、噴火が起き、溶岩が流出しました。
 
 同年2月19日までの、約1ヶ月の間、
 それが、続きました。
 
 そのときの、流れ出た、溶岩です。
 
 わずか、57年前の、その、噴火の様子は、
 カラー映像で、記録されています。
 
 その様子を見ると、
 「ハワイ島」という場所が、
 「ハワイ島での暮らし」というものが、
 より、分かる気がしました。
 
 ご興味があれば、
 動画サイトで、検索なさってみてください。
 
 
 その、溶岩だらけの一帯を抜け、
 また、道の両サイドに、樹々が生えてきたら、
 
 すぐに、右側(東)に、道が現れます。
 " Kapoho Kai Street " です。
 
 その道に、入ってください。
 
 1kmほど進むと、
 無人ですが、ゲートが現れます。
 
 その先は、
 " Kapoho Vacationland " という、
 住宅地になっていて、
 
 本来は、
 そこの住人の方しか、先に進めません。
 
 ですが、
 そちらの方々のご好意で、ゲートが開放されていて、
 われわれ一般の人達も、
 タイドプールに、行くことができるようになっています。
 
 でも、
 車は、ここまで。
 
 ゲートの手前、道の横に、
 車を駐車してください。
 
 また、そのゲートで、
 " donation " (寄付)として、
 3ドル、支払ってください。
 
 あくまでも、「寄付」ですので、
 払うか払わないかは、
 本人次第です。
 
 ただ、
 「私有地」を、開放してくださっていて、
 
 徒歩とはいえ、
 そこを、通らせてもらいますので、
 その辺りを、ご勘案ください。
 
 
 車を停め、
 必要な荷物を持って、
 そこから、500m弱、道なりに進みます。
 
 道は、ナチュラルに、右に曲がっています。
 
 しばらくすると、行き止まり。
 そこを、左折、東方向に曲がります。
 
 そこには、看板も出ています。
 
 そのまま、
 さらに、150mほど進むと、
 海に出ます。
 
 そこに、タイドプールがあります。
 
 
 もう、とにかく、
 水が、きれいで、
 波に流されることも無く、安心して泳げて、
 魚たちが、とにかく、いっぱいです。
 
 人に、恐怖心が無いのでしょう、
 指先、10cmほどのところで、
 無心に、藻をついばむ、
 100匹超の、魚たちの群れに、
 大興奮しました!
 
 あぁ、もう一回、泳ぎたい!!
 
 
 元気な子どもたちは、
 終始、楽しげに泳いでいましたが、
 
 ただ、僕は、
 しばらく泳いでいると、寒くなってきました。
 
 また、裕子さんは、
 足をつけただけで、
 「寒いから、泳がない」と、言っていました。
 
 もし、行かれる方は、
 寒さ対策も、ご考慮されることを、お薦めします。
 
 でも、先に泳いでいた僕の、
  「でも、泳がないと、一生、後悔するよ。
   それくらい、素晴らしいよ!」
 の声に、
 
 意を決し、入水した裕子さんも、
 その後は、
 とても楽しそうに、とても満足げに、
 泳いでいました。
 
 
 しばらく、みなで、楽しく、大興奮で、
 泳いでいた後、
 突如、「それ」は、起こりました。
 
 まず、
 やはり、ハワイらしく、プナ地区らしく、
 風が、止めどなく、吹いていました。
 
 その風に煽(あお)られて、
 娘が使っていた浮き輪が、流されてしまいました。
 
 海水浴中は、
 風にも、どうぞご注意ください。
 
 
 そして、それを、
 みなで追いかけながら、移動しているときに、
 
 浅瀬に出た、息子が、
 立ち上がろうとして、
 足を滑らせてしまいました。
 
 砂浜ではなく、
 溶岩の上なので、
 普通の海水浴とは、
 まったく事情が違います。
 
 しかも、
 すべった足の、膝が、
 一瞬、溶岩に、触れてしまいました。
 
 すると、
 スパッと、皮膚が切れて、
 パカッと、傷口ができてしまいました。
 
 みなさんも、
 くれぐれも、ご注意ください。
 
 
 幸い、
 極めて鋭利に、切れたので、
 出血も少なく、
 手で押さえていれば、血が止まります。
 
 本人も、
 それほどの、強い痛みは、無いようでした。
 
 ただ、
 傷口は、パックリと、開いています。
 
 裕子さんと二人で、
 記憶していた、保険の内容を、確認し合い、
 
 まずは、病院に行こうと、
 急ぎ、海から、上がりました。
 
 
 僕が、車を取りに戻り、
 緊急事態なので、
 ゲートの中にも、入らせてもらって、
 タイドプール近くまで、迎えに戻りました。
 
 息子たちを、車に乗せ、
 荷物を、車に積み上げている時、
 
 横に植わっている、樹に、
 目が行きました。
 
 ノニでした。

(写真は、別の場所で撮った、ノニの、葉と花と実)

 そのとき、
 先の、『ヤナの森の生活』の中の、
 一節が、思い出されました。
 
 ヤナさんの、息子さんが、
 指がちぎれるような、大怪我をされたとき、
 
 周りの人々が、
 病院に行くことを薦める中、
 
 ノニの葉を巻いて、固定しておくことで、
 しばらくして、治ったのだそうです。
 
 ナチュラルな暮らしをされている、
 その子どもの、治癒力ゆえ、
 かも、しれませんが、
 
 その、思い出した逸話を、
 裕子さんに、話しました。
 
 裕子さんも、その話を思い出し、
 そして、ピンと来たところがあるらしく、
 
 方針転換、
 新鮮な、ノニの葉っぱを、
 一枚、その樹から頂戴して、
 
 すぐさま、
 息子の傷口に、貼付けました。
 
 
 僕の車を待っている間、
 ネットで、いくつかのことを、検索し、
 何度か、これまでにもしたことのある
 「湿潤療法」を、改めて調べて、
 
 その方針と、
 ノニの葉の効用とが、
 合致したようでした。
 
 病院行きは止め、
 急ぎ、宿に戻り、
 ノニの葉の上から、
 ラップを巻きました。
 
 その後、
 適した、粘着バンドを見つけ、
 ラップは、それに換え、

 ノニの葉も、
 その後は、省略しましたが、
 
 ハワイ島滞在中は、
 ずっと、それだけで、過ごしました。
 
 
 結果、
 この対処は、上手く行き、
 
 日本帰国後に、
 一度、医師に、
 簡単な処置をしてもらいましたが、
 
 おかげさまで、
 傷口も、綺麗に塞がり、
 すんなりと、治癒しました。
 
 とても、安心しました。
 
 
 この、
 息子の、
 「ハワイ島の海での怪我」に関しては、
 
 怪我当初、
 さまざまな「想い」が浮かび、
 さまざまな「ブロック」を、見つめさせられました。
 
  「ハワイ島到着早々、最初の海で、怪我をするなんて、
   ハワイ島に、ハワイ島の海に、拒否されているのではないだろうか?」
  「それは、われわれの『精神性』『レベル』が、低いからではないか?」
  「ということは、そもそも、来ては、いけなかったのではないか?」
  
  「病院に行ったら、いったい、いくら掛かるのか?」
  「本当に、ちゃんと、保険でカバーできるだろうか?」
  「緊急に帰国しなければ行けないなんてことに、ならないだろうか?」
  「そうなったら、『経済的』にも、『世間体的』にも、
   たいへんなことに、ならないだろうか?」
 
 とめどなく、浮かび上がってくる『恐れ』は、
 そのときの、僕の場合は、
 主として、先の二つ、
 
  『スピリチュアル的に、自分のレベルが、ダメなのではないか?』
 という、
 「『スピリチュアル的な、精神的な、レベルの、高低』というブロック」
 と、
 
 「『経済的』『金銭的』なブロック」
 に、
 
 集約されていました。