2016年12月10日土曜日

2016アメリカ旅行29 シャスタ3日目 ブラックベアーダイナー


 スウェットロッジから戻り、
 シャスタシティに着いたときには、
 もう、日暮れどき。


 
 お昼を、
 タコベルのテイクアウトで済ませた、
 僕たちは、
 もう、腹ぺこでした。
 
 いえ、
 正確には、
 スウェットロッジで、心体に負荷の掛かった、
 僕は、さほど、空腹を感じていませんでしたが、
 
 僕が、スウェットロッジに入っている間、
 清流で、泳いで遊んでいた、子どもたちは、
 完全に、腹ぺこでした。
 
 シャスタ、最後の夜。
 明日、明後日は、移動で、
 ゆっくりと食事がとれるか、分からないので、
 
 今晩は、お店で、
 ゆっくりと、食事をすることにしました。
 
 
 アメリカに渡る前から、
 裕子さんと、話ししていたことの一つに、
  「アメリカの、ダイナー(Diner)で、食べてみたいね」
 というのが、ありました。
 
 映画などで目にする、
 「いわゆる、アメリカの、レストラン」的なお店で、
 「いわゆる、アメリカの、食事」を、食べてみたい、
 そんなふうに、思っていました。
 
 僕の場合は、特に、
 映画「メン・イン・ブラック 2(Men in Black)」の中で、
  J が T を誘って、パイを食べるシーンが、印象的で、
 

これですね ^^

 ダイナーには、ぜひ、行ってみたいと、
 裕子さんの意見に、賛同していました。
 
 僕の場合は、特に、
 「食事系」のパイではなく、
 「デザート系」の、
 しかも、「コッテコテ」の、「モロ」の、
 甘そ〜な、パイを、食べてみたいと思っていました ^^;
 
 そこで、この日、
 ダイナーに行ってみることに、決めました。
 
 
 そこで、選んだお店。
 
 ブラックベアーダイナー( Black Bear Diner )、
 マウントシャスタ店。
 
 アメリカ西海岸に、82店舗ある、
 ファミリーレストランチェーンの、
 創業店舗です。
 
 入り口には、
  " Feed your innner bear "
  「あなたの中に居る『熊』に食事をさせよう」
 の表記。


 
 もう、いきなり、
 「アメリカのダイナー」感、満載ですよね ^^ 。
 
 僕にとっては、肯定的なメッセージを目にし、
 期待とともに、店内に入ります。
 
 
 店内は、満席。
 すこし、待たされることで、
 さらに、期待が高まります ^^ 。
 
 しかも、
 待っている間、
 目の前の位置には、ケースが置かれていて、
 その中には、デザートが、満載されています。
 
 ブラックベリー、バナナ、ピーチ ...
 
 さまざまな種類の、
 大きくて、コッテコテ感溢れる、パイ達が、
 そこに、鎮座していました。
 
 デザートへの期待も、高ぶります!
 
幸い、すぐに、空席が出て、
 テーブルに案内されました。
 
 店内は、
 想像どおり、
 「ダイナー」といった感じ。



 しかも、席からは、
 マウントシャスタが、望めます!


 
 メンインブラックの、ダイナーとは、
 ある意味、対局的ですが、
 でも、「カントリー調」な、
 想像どおりの、店内で、
 ホッとするとともに、嬉しくなりました。
 
 
 メニューは、「新聞」です。
 
 席に着くと、新聞を渡されます。
 その中に、メニューが、表記されています。
 みな、新聞を読むような感じで、メニューを選びます。
 
  「足りなければ、追加オーダーすればいいから」
 と、
 子どもたちは、
 子供用の、小さいサイズの、ビーフステーキに、
 
 裕子さんは、サーモンのマスタードがけ、
 僕は、ターキー(七面鳥)の胸肉のプレートをチョイス。
 
 値段は、
 12〜15ドルほど、でした。
 
 
 値段も、さほど、高くなく、
 そんなことから、安心して座っていた、
 僕たちの前に、運ばれてきた、料理 ...
 
 どれも、すべて、
 僕たちの想像を超えた、「アメリカサイズ」のプレートで、
 
 それらを、目にした段階で、
 完全に、威圧されてしまいました!



 
 空腹だと言っていた、子どもたちは、
 嬉々として、かぶりつきましたが、
 終盤の攻防を迎えるまでもなく、
 撃沈。
 
 終戦を迎えた、皿の上には、
 肉塊と、マッシュドポテトの丘が、
 残されていました。
 
 念のため、付記しますが、
 味は、十分に美味しく、
 しかも、肉は、ちゃんと、柔らかめ。
 決して、「固くて噛めない」などということは、ありませんでした。
 
 ただ、とにかく、
 量が、量。
 
  「足りなければ、追加オーダーすればいいから」
 そんなことを言っていた、
 30分前の、自分たちを思い返し、
 笑ってしまいました。
 
 初めての体験に、
 笑ってしまうほどに、ビックリしました。
 
 僕のターキーも、
 やはり、すこし、パサついてはいましたが、
 ソースと、マッシュドポテトがあったので、
 合わせると、美味しくいただけました。
 
 ただ、
 食べても食べても、無くならず、
 「何かのマジックか?」と、思いました。
 
 
 結局、
 一番、お腹の空いていなかった僕が、
 一番、食べて、
 
 子どもたちが残した、ステーキも、
 できるだけ、食べました
 (でも、食べきれませんでした ... )。
 
 さあ、
 食事は、大満足で、終わりました。
 
 帰ろうか、と、準備を始めたところで、
 裕子さんが、一言。
 
  「デザート、どうする?」
 
 そうでした!
 僕は、「ダイナーのデザート」こそ、
 楽しみに、していたのでした。
 
 「コッテコテ」のパイを、食べたいのでした。
 
 いやぁ〜、忘れてました。
 
 でも、どうあがいても、無理でした。
 
 そんな「別腹」、
 この宇宙の中には、どこにも、ありませんでした ...
 
 
 というわけで、
 「ダイナーのデザート」という、思い残しを残し、
 ブラックベアーを、後にしました。
 
 結局、
 この後、帰国までの間も、
 「コッテコテのパイ」を、食べる機会は無く、
 
 「体験をし損ねる」体験を、したのでした ...