2016年1月27日水曜日

雪かき


さて、
前回は、雪の話を書きました。

大雪に降られ、
雪に、約一日、実質的に、閉じ込められ、
とても貴重な体験を、しました。

その際には、
すでに、触れましたが、
はじめての、本格的な、「雪かき」を、経験しました。

このとき、
とても貴重な体験をし、
知識として知っていたことを、実体験で確認できましたので、
以下で、ぜひ、シェアさせていただきたいと思います。


そのとき、はじめて、
膝上まで、50〜60cm積もった雪を、雪かきしました。

宿泊していた場所は、
主要道路からは、少し離れた場所で、
除雪車が入る道までも、
距離にして、200mほどは、ありました。

そこで、
その宿泊場所の周辺や、車の周りと、
道、200mほどは、
4名ほどで、雪かきをする必要がありました。

雪は、経験したことが無いほどに、深く、積もっていたことと、
また、標高1,000mの高地ゆえか、
サラサラとした、軽〜い、雪だったため、

雪かきをすること、そのものが、
始める前から、とても楽しみでした。

僕は、「やらされる」のではなく、
「自主的」に、「楽しみ」で、雪かきをしました。

また、
これも、前回、書きましたとおり、
道路状況・交通事情から、
慌てたところで、帰れないことは、分かっていました。

そうなれば、
今日一日、時間は、たっぷりと、あります。

ですので、
焦ったり、急いだり、慌てたりする理由は、
ひとつもありません。

ゆっくりと、自分のペースで、楽しみとして、
雪かきをする、下地が、整っていました。

そこで、僕は、
 「ただ、雪かきをする」
ということを、してみることにしました。

 「ただ、ひとかき、ひとかき、する」
ということを、してみることにしました。


津留さんの、講演会の中に
(たしか、『幸せテクニック講座』の中でしたよね? ^^; )、
津留さんの、次のような、話があります。

 「屋根いっぱいの、雪かきは、『何すくい』でしょうか?
  それは、『ひとすくい』です。
  『いま、ここ』に在って、目の前のことだけに、意識の在る人には、
  それは、『ひとすくい』です。
  
  『ひとかき』します。
  すると、目の前に、雪があります。
   『あ、雪がある』『手には、スコップがある』『じゃあ、かこう』
  そして、ひとかきする。
  すると、また、目の前に、雪があります。
   『あ、雪がある』『手には、スコップがある』『じゃあ、かこう』 ...
  ただ、その、繰り返しです。
  
  ですから、そんな人にとっては、
  『ひとすくい』が、あるだけです」

スコップを手に、
 「どこから雪かきをしようか」
と、
辺りを見回したときに、

ふと、
津留さんの、先の話を、思い出しました。

 「これは絶好の機会」
と、
ただ、ひとかきを、してみることにしました。


 ただ、ひとかき
 ただ、ひとかき
 ただ、ひとすくい ...

いま、ここで、「ただ、ひとかき」することだけに、意識を向け、
「ただ、ひとかき」するために、最適のスピードで、
「ただ、ひとかき」するために、最適の力加減で、
「ただ、ひとかき」するために、最適の姿勢で、

「ただ、ひとかき」をすると、
それを、しばらく、繰り返した後でも、
ほんとうに、不思議なことに、
まったく、疲れは、やってきませんでした。

 「ワクワク、ウキウキするような、楽しさ・高揚感」
も、感じることは、ありませんでしたが、
ですが、
気づいたときには、疲れること無く、
ただただ、ひとすくいを、繰り返していました。

少し離れたところで、作業をしていた、
僕より、かなり若い男性から、
 「すっごい、タフですねぇ」
と、真顔で、言われましたから、

おそらく、とてもしっかりとした量を、
淡々と、除雪できていたのでしょう。

僕は、
 「津留さんが言っていたことを、再現できた」
と、感じました。


このとき、
僕が、特に、感じたのは、

 「早く、やらなきゃ」
 「○○時までに、どこまで、やらなきゃ」
という思いなく、やれることが、

とてもここちよく、
また、疲れること無くできた、一番のキーであった、
ということです。

もちろん、
その前提、前段階として、
 「やらなきゃいけない」
 「やらされる」
 ということなく、
 自主的に、楽しみで、できた
ということが、あります

(このあたりについては、過去記事『「仕事」に関して、お悩みの方へ』なども、
 お読みいただけると、嬉しいです)。

ですが、
僕の場合には、
 「何時何時までに ... 」
とか、
 「早く ... 」
とかいう意識が、
とても強い要因として、

 「いま、ここ」
 「ただ、この行為」
から、
意識を離させているのだな、と、感じました。

また、
誰かと(速さや出来映えを)比較・競争をしたり、しなかったこと、

自分の作業の出来に対して、
自分で、達成基準、評価基準を持たなかったこと、

そんなことも、
ただ、雪かきに、集中できた要因と、感じました。


このような意識でする、雪かきは、
ほんとうに、とっても、楽しいものでした。

正直に、打ち明ければ、
雪かき中も、そして、特に、雪かき後には、

腰が、少し、痛くなりましたし、
握力も、落ちて来て、痛みも感じました。

もちろん、
濡れた手や、足先に、寒さも感じました。

それでも、
雪かきは、とっても、楽しいものでした。

「疲れ」というものも、
ほとんど、感じませんでした。

そして、いま現在は、
また、すぐにでも、やりたいと、感じています ^^ 。


 ふだん、わたしたちが、
 何かを、やりたくなかったり、

 あるいは、
 何かをすると、とても疲れたりするのは、

 いったい、何が、原因なのだろうか ...

雪かきすら、あのように、楽しい行為であったことを、
実体験として、確認し、知ることができた、いま、

そんなことを、想わずには、いられないで、います。